松阪市で7700円徴収されるのは？

松阪市：救急搬送による手数料7,700円の導入

松阪市では、6月より、救急搬送されたものの入院に至らなかった患者一人あたりに7,700円の手数料を徴収しています。

手数料導入の背景

この手数料導入の背景には、救急車の出動回数の増加による財政負担の増大があります。松阪市では、近年、救急車の出動回数が急増しており、2021年度には年間約2万件に達しています。

救急車の出動は、深刻なけがや病気の患者の命を救う上で不可欠ですが、過度な出動は、救急隊員の負担を増加させ、緊急性の高い患者の搬送に支障をきたす可能性があります。

手数料の徴収対象と免除対象

7,700円の手数料は、救急搬送されたものの、以下の条件を満たす患者に対して徴収されます。

• 入院に至らなかった患者
• 自動車の運転が可能な患者
• 自力で歩行ができる患者

ただし、以下のような場合は手数料が免除されます。

• 75歳以上の方
• 障害者手帳をお持ちの方
• 生活保護受給者の方
• 経済的困窮状態にある方

手数料の目的と効果

手数料の導入は、救急車の過剰出動を抑え、真に緊急性の高い患者の搬送を確保することを目的としています。

手数料の徴収により、一部の軽症の患者が救急車を呼ぶことを躊躇する可能性があり、これによって救急車の出動回数が減少することが期待されています。

また、手数料の収入は、救急隊員の教育訓練や救急車の増強などの救急医療の充実にも充てられる予定です。

市民の反応

手数料導入に対しては、一部の市民から理解を示す声もあれば、反対の声も上がっています。

手数料の徴収を支持する市民は、救急車の過剰出動を抑制し、緊急性の高い患者の搬送を優先する必要があると指摘しています。一方、反対する市民は、経済的負担の増加や、軽症の患者が救急車を呼ぶことをためらうようになることを懸念しています。

松阪市は、手数料の導入による効果を慎重に監視し、必要に応じて調整を行うとしています。