歩車分離信号でうっかり発進していいですか?

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歩車分離式信号機のある交差点では、車両用信号が青に変わっても、すぐに発進しないように注意が必要です。歩行者用信号が青の場合、歩行者が横断している可能性があるため、周囲の状況をよく確認してから発進しましょう。信号無視による事故を防ぐために、安全運転を心がけてください。

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歩車分離式信号、青信号は「進め」の合図じゃない!? うっかり発進の落とし穴

歩行者と車両の事故を防ぐために導入が進んでいる歩車分離式信号。歩行者と車両の通行時間を分けることで安全性が高まる一方、「青信号=進んでよし!」という従来の認識が、思わぬ危険を生む可能性があります。今回は、歩車分離式信号における「うっかり発進」の危険性と、安全に通行するための注意点について解説します。

歩車分離式信号には、大きく分けて「スクランブル交差点型」と「歩行者専用時間型」の2種類があります。

  • スクランブル交差点型: 全ての歩行者用信号が同時に青になり、車両は全方向で停止する方式です。歩行者は斜め横断を含め、自由に交差点を横断できます。

  • 歩行者専用時間型: ある方向の歩行者用信号のみが青になり、その間は車両はその方向へ進行できません。車両用信号が青になるのは、歩行者用信号が赤に変わった後になります。

どちらのタイプも、歩行者優先であることに変わりはありません。しかし、特に注意が必要なのは、車両用信号が青に変わった直後です。

うっかり発進の危険性

歩車分離式信号では、歩行者用信号が青から赤に変わるタイミングで、まだ横断歩道上に歩行者が残っている可能性があります。また、歩行者の中には、信号が変わりかけているにも関わらず、急いで横断しようとする人もいます。

このような状況で車両が青信号を信じて発進してしまうと、歩行者との接触事故につながる危険性があります。特に、左折車両は、歩行者の死角に入りやすいため、より注意が必要です。

安全な通行のために

歩車分離式信号のある交差点では、以下の点に注意して運転しましょう。

  1. 青信号=絶対安全ではない: 青信号は「進んで良い」という合図ですが、周囲の状況を確認する義務が免除されるわけではありません。
  2. 発進時は特に慎重に: 歩行者用信号が赤に変わった直後は、特に注意が必要です。横断歩道上に歩行者がいないか、左右をよく確認してから発進しましょう。
  3. 左折時は歩行者の動きに注意: 左折車両は、歩行者の死角に入りやすいことを意識し、歩行者の動きを予測しながら慎重に運転しましょう。
  4. ゆっくりとした速度で発進: 急発進は、歩行者が予期せぬ動きをした場合に、対応が遅れる原因となります。ゆっくりとした速度で発進し、いつでも停止できるように備えましょう。
  5. 歩行者優先の意識を常に持つ: 道路交通法では、歩行者優先が原則です。歩行者の安全を最優先に考え、ゆとりを持った運転を心がけましょう。

歩車分離式信号は、歩行者と車両の安全を守るための有効な手段ですが、ドライバー一人ひとりの注意と心がけがあってこそ、その効果を発揮します。安全運転を心がけ、事故のない社会を目指しましょう。