海外からかかってきた電話に出てしまった場合、料金はかかりますか？

海外からの電話、着信に出ても大丈夫？料金は誰が払うの？

スマートフォンが普及し、国際交流も身近になった現代。知らない番号からの着信、特に国番号が付いた海外からの電話がかかってくると、つい不安になってしまいますよね。「もしかして高額な料金を請求されるのでは？」と心配になり、着信に出るのを躊躇してしまう方もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、海外からの着信に出ても、原則として着信者側に通話料はかかりません。 日本国内で通話料が発生するのは、発信者側が負担するのが基本です。つまり、あなたが日本国内で電話を受け取った場合、相手がどこからかけてこようとも、あなたには料金は発生しないのです。これは固定電話でも携帯電話でも同様です。

ただし、いくつかの例外や注意すべき点があります。

１. 特殊番号へのコールバック

着信に出た際に、特殊な番号へかけ直すよう指示される場合があります。例えば、「〇〇番に電話してください」といったアナウンスが流れるケースです。このような番号は、高額な情報料が発生する「国際プレミアムレート番号」である可能性が高いです。うっかりかけ直してしまうと、高額な請求を受けることになるので、絶対にかけ直さないようにしましょう。

２. キャリアの国際サービスへの加入状況

一部の国際電話サービスでは、着信にも料金が発生する場合があります。ただし、これは非常に稀なケースで、事前に契約している場合に限られます。一般的な携帯電話のプランでは、着信に対して料金が発生することはありません。心配な場合は、ご自身の契約内容をキャリアに確認することをお勧めします。

３. 折り返し電話は発信扱い

着信履歴を見て、知らない海外の番号に折り返し電話をかける場合は注意が必要です。この場合は、あなたが発信者となるため、国際電話料金が発生します。相手が誰かわからない場合は、安易にかけ直さないようにしましょう。本当に重要な用件であれば、相手から再度連絡が来るはずです。

４. 留守番電話サービスの利用

国際電話の着信に不安を感じる方は、留守番電話サービスを活用するのも一つの方法です。相手が要件を録音してくれるので、怪しい電話かどうかの判断材料になります。また、折り返し電話をかけるかどうかを自分で決められるので、不要な通話料の発生を防ぐことができます。

５. スマートフォンの着信拒否機能

特定の国からの着信や、知らない番号からの着信を拒否する設定も可能です。スマートフォンの設定画面から、着信拒否設定を確認し、必要に応じて設定を変更しましょう。

海外からの電話は、ビジネスや家族からの連絡など、重要な連絡である場合もあります。しかし、詐欺や迷惑電話の可能性も否定できません。不審な電話には出ない、安易にかけ直さない、そして怪しい番号は着信拒否設定をするなど、適切な対応を心がけましょう。 自身の安全を守るためにも、これらの情報を参考に、安心して電話を利用してください。

最後に、もし身に覚えのない高額な請求が届いた場合は、すぐに契約している電話会社に相談しましょう。国民生活センターなどの相談窓口も活用し、適切な対応を取りましょう。