熱が何度から救急車を呼びますか?

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一般的に、成人の場合、熱が38℃以上で、かつ他に症状(呼吸困難、激しい頭痛、意識混濁など)がある場合は、救急車を検討する目安となります。ただし、基礎疾患や全身状態によって判断は異なり、自己判断せずに医療機関への相談が重要です。

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熱が出た!救急車を呼ぶべき? 緊急性の高いケースと対処法

夏風邪、インフルエンザ、はたまた新型コロナウイルス…一年を通して、私たちは発熱と隣り合わせで生活しています。体温計の数値が上がると、不安になる方も多いのではないでしょうか。特に小さな子供がいる家庭では、夜間の急な発熱に慌ててしまうこともあるでしょう。

この記事では、発熱時に「救急車を呼ぶべきか?」という判断に迷った際に役立つ情報を提供します。体温の目安だけでなく、緊急性の高いケース、家庭での対処法、そして病院受診のポイントまで、分かりやすく解説します。

まず大前提として、発熱は体を守るための防御反応であり、必ずしも悪いものではありません。多くの場合、安静にしていれば自然に解熱します。しかし、中には緊急の医療介入が必要なケースも存在します。そのため、体温だけでなく、他の症状にも注意を払うことが重要です。

一般的に成人の場合、38℃以上の発熱に加えて、以下の症状が現れた場合は、救急車を検討する目安となります。

  • 呼吸困難: 息苦しさ、ゼーゼーとした呼吸、胸の痛み
  • 激しい頭痛: 薬を飲んでも改善しない、今までに経験したことのないような強い頭痛
  • 意識障害: 呼びかけへの反応が鈍い、ぼーっとしている、意識を失う
  • 痙攣: 体が硬直する、手足が勝手に動く
  • 嘔吐や下痢が続く: 脱水症状の危険がある
  • 発疹: 広範囲に広がる、水ぶくれを伴う、強い痒みがある
  • 強い倦怠感: 体を動かすことができないほどだるい

特に乳幼児や高齢者、基礎疾患のある方は、これらの症状がなくても、高熱が続く場合は早めに医療機関に相談しましょう。重症化のリスクが高いため、迅速な対応が求められます。

38℃以下の発熱でも、下記のような場合は、救急車を呼ぶべきかどうか、医療機関に電話で相談することをお勧めします。

  • 高熱が3日以上続く
  • 水分が摂れない
  • ぐったりしている
  • 顔色が悪い

自己判断は危険です。少しでも不安を感じたら、ためらわずに医療機関に連絡しましょう。「#7119」に電話すると、救急車を呼ぶべきか、緊急ではない医療相談か、適切なアドバイスを受けることができます。また、かかりつけ医がいる場合は、まずはそちらに連絡してみましょう。

救急車を待つ間、または医療機関を受診するまでの間は、以下の点に注意して、安静に過ごしましょう。

  • 涼しい環境を保つ: エアコンや扇風機で室温を調整し、厚着をさせすぎないようにしましょう。
  • 水分補給: 水分が不足すると脱水症状を引き起こすため、こまめに水分を摂るように促しましょう。経口補水液やスポーツドリンクも有効です。
  • 冷却: 脇の下、首、足の付け根などを冷やすと、体温を下げる効果があります。氷枕や保冷剤を使用する場合は、タオルで包んで直接肌に触れないようにしましょう。
  • 無理に食事をさせない: 食欲がない場合は無理に食べさせず、消化の良いものを少量ずつ与えましょう。

発熱は、体の異変を知らせるサインです。適切な対処法を知り、冷静に行動することで、重症化を防ぐことができます。この記事が、あなたの健康管理の一助となれば幸いです。