熱が39度以上あったまま放置したらどうなりますか?

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39度以上の高熱は、放置すると重篤な状態に陥る危険性があります。脱水症状や意識障害、臓器へのダメージなど、命に関わる事態も招きかねません。4日以上熱が続いたり、他の症状を伴う場合は、すぐに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。早めの対処が、重症化予防の鍵となります。

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39度以上の高熱が続くとどうなるか?放置した場合のリスクと対処法

39度を超える高熱は、単なる風邪やインフルエンザの症状とは一線を画し、身体が深刻な状態に陥っていることを示唆する危険信号です。この高熱を放置することは、命に関わる重大なリスクを伴います。単に「辛い」というレベルを超え、身体内部で深刻な事態が進行している可能性があるのです。

高熱の原因は多岐に渡ります。細菌やウイルス感染による感染症はもちろんのこと、肺炎、髄膜炎、敗血症といった重篤な疾患も考えられます。また、薬物アレルギーや自己免疫疾患など、感染症以外の原因も潜んでいる可能性があります。高熱自体が直接的な原因ではなく、それによって引き起こされる二次的な症状が危険な状態へと導くことも珍しくありません。

では、39度以上の高熱を放置すると具体的に何が起こるのでしょうか?

まず考えられるのが脱水症状です。高熱によって大量の汗をかき、体内の水分が失われます。水分補給が不十分な場合、脱水症状は急速に悪化し、血液の濃度が高まり、臓器への血液供給が低下します。その結果、意識障害、腎不全、ショック状態といった生命に関わる事態に陥る可能性があります。特に高齢者や乳幼児は脱水症状を起こしやすいので、注意が必要です。

次に懸念されるのは意識障害です。高熱によって脳機能が低下し、意識が朦朧としたり、錯乱状態になったりするケースがあります。これは、脳への酸素供給不足や、炎症物質の蓄積などが原因と考えられます。意識レベルの低下は、適切な処置を受けられなくなる危険性を高めます。

さらに、高熱が持続することで臓器へのダメージも起こりえます。高熱は、心臓、肝臓、腎臓など、様々な臓器に負担をかけます。特に、既に何らかの疾患を抱えている場合は、高熱によってその状態が悪化し、重篤な合併症を引き起こす可能性があります。例えば、心臓病の人は心不全を招き、腎臓病の人は腎機能の低下を招く可能性があります。

さらに、高熱が4日以上継続する場合、または発熱に加えて、激しい頭痛、首の硬直、呼吸困難、激しい嘔吐、意識混濁などの症状を伴う場合は、特に危険です。これらは、深刻な感染症を示唆する可能性が高く、一刻も早い医療機関への受診が不可欠です。自己判断で安易に市販薬に頼るのではなく、専門家の診断と治療を受けることが最優先です。

39度以上の高熱は決して軽視できるものではありません。適切な水分補給と休息は重要ですが、それだけでは十分ではありません。症状が改善しない場合、悪化する兆候が見られる場合は、迷わず医療機関に相談しましょう。早めの対処が、重症化を防ぎ、命を守ることに繋がるのです。 自己診断や安易な判断は避け、医療専門家の指示に従うことが、健康を守る上で最も重要な点です。 ご自身の健康状態に不安を感じたら、躊躇せず医療機関を受診してください。