緊急ではないと119番に電話したら？

119番、迷ったらまずは♯7119！救急相談窓口を使いこなして、安心・安全な医療アクセスを

突然の体調不良、ケガ…「これって救急車呼ぶべき？」と迷った経験はありませんか？ 特に夜間や休日など、かかりつけ医が不在の時間帯は不安も募ります。そんな時、頼りになるのが救急相談窓口です。緊急ではないと判断して119番に電話するのは気が引ける…という方もいるでしょう。しかし、緊急性の判断に迷う時こそ、積極的に活用すべきサービスなのです。

救急相談窓口は、全国共通の短縮番号「♯7119」（一部地域を除く）で繋がる、医療相談窓口です。経験豊富な看護師や救急救命士などの医療従事者が24時間体制で対応し、症状に応じた適切なアドバイスを提供してくれます。

では、具体的にどのような場合に♯7119を利用すれば良いのでしょうか？例えば、

• 熱が高いが、救急車を呼ぶほどではない気がする
• 子供が転んで頭を打ったが、病院へ行くべきか迷う
• 強い腹痛があるが、救急病院に行くべきか、近くのクリニックで良いのか分からない
• 持病が悪化したが、今すぐ病院に行くべきか、明日まで様子を見て良いか判断できない

このような、緊急性は低いものの、医療機関への受診が必要かどうか判断に迷う場合に、♯7119は非常に役立ちます。症状を詳しく伝えれば、緊急性の有無を判断し、適切なアドバイスをもらえます。必要に応じて、近くの医療機関の情報提供や、救急車の手配も行ってくれます。

119番は、生命に関わる緊急事態にのみ利用すべき番号です。緊急ではない相談で119番に電話してしまうと、本当に救急車を必要としている人の対応が遅れてしまう可能性があります。また、自身にとっても、適切な医療機関へのアクセスが遅れる可能性があります。迷った時は、まず♯7119に相談することで、適切な医療機関へのスムーズなアクセスが可能となり、安心・安全な医療体制を享受できるのです。

さらに、♯7119は緊急性のない相談にも対応しています。例えば、

• 休日や夜間に具合が悪くなったが、どこに受診すれば良いか分からない
• 特定の症状に詳しい医療機関を探している
• 小児救急電話相談事業（♯8000）の利用時間外に子供の体調について相談したい

といった場合にも、♯7119は頼りになる存在です。適切な医療機関の情報提供や、受診に関するアドバイスを受けることができます。

近年、救急車の出動件数が増加傾向にあり、救急隊員の負担増加が社会問題となっています。♯7119を活用することで、本当に救急車を必要とする人への迅速な対応が可能となり、救急医療体制の維持・向上に貢献できます。

自分の症状が緊急なのか判断に迷う時、適切な医療機関の情報を知りたい時、まずは♯7119に相談してみましょう。安心・安全な医療アクセスをサポートする、頼もしい相談窓口です。そして、もしもの時は迷わず119番へ。それぞれの役割を理解し、適切に使い分けることで、自分自身だけでなく、社会全体の医療体制を守ることにも繋がります。地域の医療体制をより良くしていくためにも、♯7119を積極的に活用し、賢く医療サービスを利用していきましょう。