餞別にNGなものは？

門出を祝う気持ちを台無しにしない！ 餞別に避けたい、知っておくべきNGアイテム

新しい生活や旅立ちを応援する気持ちを込めて贈る餞別。せっかくのお祝いの気持ちも、品物によっては相手に不快感を与えてしまうこともあります。ここでは、誤解を生んだり、縁起が悪いとされるため、餞別として贈るのを避けるべきNGアイテムについて詳しく解説します。

1. ハンカチ：涙と別れを連想させる「手切れ」の象徴

ハンカチは、涙を拭うもの、つまり悲しみや別れを連想させるため、特に白いハンカチは「死装束」を連想させるとして、縁起が悪いとされてきました。「手切れ」の意味合いも含まれるため、大切な人との別れを祝う餞別には不向きです。

2. 履物（スリッパ、ルームシューズなど）：見下す意味合いを含む「踏みつける」行為

スリッパやルームシューズなどの履物は、相手を「踏みつける」という行為を連想させるため、特に目上の人に贈るのは失礼にあたります。尊敬の念を込めて贈る餞別としては、絶対に避けるべきアイテムです。

3. 時計、カバン：目上の人に贈ると失礼にあたる「勤勉」の押し付け

時計やカバンは、時間を守り、物を運ぶといった「勤勉」を意味します。そのため、目上の人や退職される方に贈ると、「もっと働きなさい」というメッセージと受け取られかねません。特に上司への餞別としては、避けるのが賢明です。

4. 櫛（くし）：語呂合わせで「苦」を連想させる

櫛は「くし」という発音が「苦（く）」に通じるため、苦難を連想させ、縁起が悪いとされています。特に病気療養中の方への餞別としては、絶対に避けるべきです。

5. シクラメン：花言葉が「死」を連想させる

シクラメンは、その花言葉に「死」「終末」といった意味合いが含まれています。お祝いの場にはふさわしくないため、餞別として贈るのは避けましょう。

6. 日本茶：弔事に使われることが多い

お茶は香典返しなど、弔事によく用いられるため、お祝いの品としては避けた方が無難です。特に年配の方の中には、お茶を贈ることをタブー視する方もいるので注意が必要です。

7. ナイフやハサミなどの刃物：縁を切ることを連想させる

刃物は、ものを「切る」ことから、縁を切ることを連想させます。特に親しい友人や恋人への餞別には、絶対に避けるべきでしょう。

餞別選びのポイント：相手の立場や好みを考慮し、ポジティブな意味合いを持つものを

上記のようなNGアイテムを避け、相手の立場や好みを考慮した上で、ポジティブな意味合いを持つものを選びましょう。例えば、相手が趣味で使うものや、新しい生活で役立つ実用的なものなどが喜ばれます。また、手紙やメッセージカードを添えて、心からの応援の気持ちを伝えることも大切です。

餞別は、相手の新たな門出を心から祝う気持ちを伝えるためのものです。NGアイテムに注意し、相手に喜んでもらえる、記憶に残る餞別を選びましょう。

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