駅にあるラッチとは何ですか?

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駅構内の「ラッチ」は、改札口を指す隠語です。かつては閂(かんぬき)を意味した言葉が、鉄道業界独自の用語として定着しました。物理的な閂とは異なり、現在では自動改札機など、乗客の乗降を管理する設備全般を包括的に指す場合もあります。
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駅の「ラッチ」って、実は…改札口のこと?

駅を利用する際に、よく耳にする「ラッチ」という言葉。一体、何のことかご存知でしょうか? 実は「ラッチ」は、駅構内では改札口を指す隠語なのです。

「ラッチ」という言葉は、かつては「閂(かんぬき)」を意味していました。扉や窓を閉める際に、内側から差し込んで固定する金具のことです。しかし、鉄道業界では、この「閂」が持つ「開閉」という概念から、乗客の乗降を管理する設備全般を指す言葉として使われるようになったと考えられています。

現代においては、物理的な閂はほとんど見かけることはありません。代わりに、自動改札機、有人改札口、駅員による手動での確認など、様々な設備が「ラッチ」の役割を担っています。

例えば、駅員が「ラッチ開けてください」と指示する場合、それは改札口を開けてほしいという意味です。また、改札口を通過する際に「ラッチを通ってください」と言われることもあります。このように、駅構内では「ラッチ」は改札口を指す便利な隠語として、広く用いられています。

「ラッチ」という言葉は、鉄道業界で独自の進化を遂げたと言えるでしょう。かつては物理的な閂を指していた言葉が、現代では様々な設備を包括的に表す隠語として、鉄道利用者の間で広く浸透しているのです。

ところで、皆さんは「ラッチ」という言葉以外に、駅構内で使われている隠語をご存知ですか? 普段何気なく使っている言葉の中に、実は隠語が潜んでいるかもしれません。機会があれば、周りの人に聞いてみるのも面白いかもしれませんね。