高熱で救急車を呼びたい場合は何度からですか?

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緊急時は、38度以上の体温で救急車を呼ぶ必要があります。これは、生命を脅かす可能性のある重篤な病気の兆候となる可能性があるためです。

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高熱で救急車を呼ぶか?判断の分かれ道は何度?冷静な判断のための知識

高熱が出た時、誰しもが不安になるものです。特に小さなお子さんや高齢者の場合、体温が急上昇すると「すぐに救急車を呼ぶべきか?」と焦ってしまうかもしれません。しかし、高熱だけで直ちに救急車を呼ぶべきとは限りません。冷静に状況を判断し、適切な対応を取ることが重要です。

一般的に、体温が38度を超えると「発熱」とみなされますが、何度以上から救急車を呼ぶべきかという明確な基準はありません。なぜなら、体温だけでなく、年齢、基礎疾患の有無、そして何よりも「全身状態」が重要視されるからです。

高熱以外に注目すべき危険な兆候

以下の症状が伴う場合は、高熱の度合いに関わらず、すぐに救急車を呼ぶか、救急相談窓口(#7119)に相談することを検討してください。

  • 意識障害: 呼びかけに応じない、反応が鈍い、錯乱している。
  • 呼吸困難: 息苦しい、呼吸が速く浅い、ゼーゼーと音がする。
  • 激しい嘔吐や下痢: 脱水症状が進み、ぐったりしている。
  • けいれん: 全身または部分的に筋肉が突っ張ったり、震えたりする。
  • 激しい頭痛: 今までに経験したことのないような激しい頭痛。
  • 胸痛: 締め付けられるような胸の痛み。
  • 顔色が悪い: 顔面蒼白、チアノーゼ(唇や顔色が紫色になる)。
  • 脱水症状: 尿の量が減る、口の中が極端に乾いている。
  • 乳幼児の場合: ぐったりしている、おっぱいを飲まない、泣き声が弱々しい。

年齢層別の注意点

  • 乳幼児: 体温調節機能が未熟なため、高熱が出やすい傾向があります。しかし、高熱による脱水症状や熱性けいれんを起こしやすいので、注意が必要です。
  • 高齢者: 体温が上がりにくく、発熱に気づきにくい場合があります。また、基礎疾患を持っている場合が多く、高熱が重症化するリスクが高まります。

高熱時の応急処置

救急車を呼ぶか迷う場合でも、以下の応急処置を行いながら様子を見ましょう。

  • 解熱剤の使用: 市販の解熱剤を使用する場合は、用法・用量を守りましょう。
  • 水分補給: こまめに水分補給を行い、脱水症状を防ぎましょう。
  • 冷却: 脇の下、首筋、鼠径部などを冷やすことで、体温を下げる効果があります。
  • 安静: 体力を消耗しないように、安静に過ごしましょう。

まとめ

高熱が出た場合は、体温だけでなく、全身状態を総合的に判断し、必要に応じて救急車を呼ぶか、医療機関を受診しましょう。特に、意識障害、呼吸困難、激しい嘔吐や下痢などの危険な兆候が見られる場合は、迷わず救急車を呼ぶか、救急相談窓口に相談してください。

冷静な判断と迅速な対応が、重症化を防ぐために不可欠です。日頃から、救急相談窓口の連絡先を確認しておくことや、発熱時の対処法について知識を深めておくことが重要です。