高齢者の通院でタクシー代は控除対象ですか？

高齢者の通院時の交通費控除：タクシー代は対象外

医療費控除とは、年間の医療費が一定額を超えた場合に、その一部が所得税や住民税から控除される制度です。高齢者（65歳以上）が通院する際の交通費も、一定の条件を満たせば医療費控除の対象となります。

タクシー代の対象外

一般的に、通院時のタクシー代は医療費控除の対象外となります。これは、公共交通機関が利用可能な場合、タクシーを利用する必要性が低いと判断されているためです。

控除対象となる交通費

以下の交通費は、医療費控除の対象となります。

• 電車、バスなどの公共交通機関の運賃
• マイカーのガソリン代や高速道路通行料
• 医師の指示により利用した自家用介護タクシーの運賃

タクシー利用の例外

ただし、以下のような場合は、タクシー代も医療費控除の対象となります。

• 公共交通機関が利用できない地域に住んでいる場合
• 身体的な障害や病気により、公共交通機関の利用が困難な場合
• 夜間や早朝など、公共交通機関が運休している時間帯に利用した場合

交通費を証明するための書類

医療費控除を受けるためには、交通費を証明する書類を添付する必要があります。公共交通機関を利用した場合は切符や領収書、マイカーを使用した場合はガソリン代の領収書などを提出してください。タクシーを利用した場合は、利用したタクシー会社の領収書や請求書が必要です。

その他控除対象となる費用

交通費以外にも、以下のような費用は医療費控除の対象となります。

• 医療機器の購入費用（義手、義歯など）
• 入院費
• 薬代
• 治療費

控除額

医療費控除を受けられる金額は、年間の医療費から10万円（所得が200万円以下は5万円）を差し引いた額です。ただし、所得によっては控除額が制限される場合があります。

高齢者の通院時にタクシーを利用する場合は、上記の条件を満たしているかどうかを確認しましょう。また、交通費を証明する書類をしっかりと保管しておくことも大切です。