171はどんな時に使う？

災害時、命綱となる「171」：いざという時のための伝言ダイヤル活用術

災害が起こると、電話回線は瞬く間にパンク状態に陥ります。家族や友人の安否を気遣い、一斉に電話をかけるためです。そんな状況下で、唯一繋がる可能性のある通信手段が「171」の災害用伝言ダイヤルです。

171は、NTTが提供する音声による伝言板サービスです。大規模な災害が発生し、通常の電話回線が逼迫した際に利用できるようになります。具体的には、震度6弱以上の地震や、大規模な水害、土砂災害などが発生した場合に開設されることが多いです。

171はどんな時に使うべきなのか？

• 安否確認: 最も重要なのは、あなたの安否を家族や親族に知らせることです。生存していること、怪我の有無、避難場所などを簡潔に伝えます。
• 家族の安否確認: 家族や親族が被災している可能性があれば、彼らの安否を確認するために利用します。
• 情報伝達: 避難場所や支援物資の情報など、共有すべき情報を伝達するために利用します。

171の使い方

171の利用方法は簡単ですが、事前に練習しておくことを強くお勧めします。いざという時、慌てずに利用できるよう、以下の手順を覚えておきましょう。

1. 171に電話をかける: 電話または携帯電話から「171」にダイヤルします。
2. ガイダンスに従う: 音声ガイダンスが流れますので、指示に従って操作します。
3. 伝言を録音/再生する:
   • 伝言を録音する場合: 自宅の電話番号（または避難先の電話番号）を市外局番から入力し、ガイダンスに従ってメッセージを録音します。録音時間は原則30秒以内です。
   • 伝言を再生する場合: 安否を確認したい家族や親族の電話番号を市外局番から入力し、伝言を再生します。
4. 伝言を残す際の注意点:
   • 簡潔明瞭に: 長々と話さず、要点を絞って話しましょう。
   • 個人情報に配慮: 必要以上に詳しい情報を話すのは避けましょう。
   • 誤情報の拡散防止: デマや不確かな情報は流さないようにしましょう。
   • 落ち着いて: 焦らず、落ち着いて話しましょう。

171を有効活用するためのポイント

• 日頃からの備え: 家族や親族と、災害時の連絡手段について話し合っておきましょう。171の利用方法や、伝言を録音/再生する際の電話番号を共有しておくと、スムーズな情報伝達につながります。
• Web171の活用: NTTは、インターネット上で伝言を確認できる「Web171」も提供しています。電話が繋がりにくい場合でも、インターネット環境があれば利用できます。
• 災害用伝言板サービスの併用: 携帯電話会社も、災害用伝言板サービスを提供しています。171と併用することで、より多くの人に安否を伝えることができます。

まとめ

災害はいつ起こるか分かりません。171は、いざという時に命綱となる重要なツールです。日頃から利用方法を理解し、家族や親族と共有しておくことで、災害発生時の混乱を最小限に抑え、スムーズな安否確認を実現することができます。ぜひ、この機会に171の利用方法を確認し、災害への備えを万全にしてください。