アルコールで拭けないものは?

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**アルコールで拭いてはいけないもの** スマートフォンやタブレットの画面、パソコンのキーボード、アクリル板などの樹脂製品、革製品、ワックスがけした木材などには使用を控えましょう。変色や変質の原因となります。
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アルコールで拭いてはいけないもの:その種類と理由

アルコールは、身の回りの様々な汚れ落としに便利な万能クリーナーとして広く使われています。しかし、万能とは言い切れません。アルコールは、物質によっては変色や変質を引き起こす可能性があるため、使用に注意が必要です。

アルコールは、有機溶剤の一種であり、多くの物質に対して溶解力を持っています。この性質を利用して、汚れや油脂を除去することができます。しかし、この溶解力は、同時に物質の表面を劣化させる原因にもなり得るのです。

アルコールで拭いてはいけない代表的なものとその理由を、材質別に見ていきましょう。

1. 樹脂製品

スマートフォンやタブレットの画面、パソコンのキーボード、アクリル板など、様々な電子機器やアクセサリーに使用されている樹脂製品は、アルコールによる拭き取りに非常に注意が必要です。

アルコールの成分によっては、樹脂表面のコーティングを剥がしたり、変色させたりする可能性があります。特に、高級感のある光沢のある樹脂は、アルコールの揮発によって表面が白っぽくなったり、くすんでしまったりすることがあります。

2. 革製品

革製品は、天然素材であるため、デリケートな性質を持っています。アルコールは、革のタンニンやその他の成分に影響を与え、変色や乾燥を引き起こす可能性があります。革製品の表面がひび割れたり、劣化したりするリスクがあります。

レザー製品のメンテナンスには、革専用クリーナーやメンテナンス剤を使用することを推奨します。

3. ワックスがけした木材

ワックスがけされた木材は、美しい光沢を保つためにワックスが塗布されています。アルコールは、このワックスの成分を溶かし、光沢を失わせる可能性があります。また、木材の本来の色合いや質感を損なう可能性もあります。

木製品の汚れ落としには、中性洗剤を薄めた水で拭いたり、専用のクリーナーを使用するのが適切です。

4. 金属表面(一部)

金属によっては、アルコールとの反応で腐食や変色を引き起こす可能性があります。特に、アルミニウムや銅などの金属は、アルコールとの反応で表面が酸化したり、色合いが変わったりするリスクがあります。

金属の清掃には、金属クリーナーや中性洗剤を用いるべきです。

5. 色付きのプラスチック

色付きのプラスチック製品は、特定のアルコールの種類によって、色褪せや変色する可能性があります。これは、プラスチックの染料や顔料がアルコールによって溶解するためです。

アルコールの使用における注意点

  • 希釈度: アルコールは、濃度が高いほど溶解力が強くなります。拭き取り時には、希釈されたアルコールを使用することを推奨します。
  • 材質の確認: 拭き取りたいものの材質を良く確認し、アルコールによる劣化の有無を確認しましょう。
  • 少量のテスト: アルコールによる影響を事前に確認するために、目立たない部分に少量のアルコールを塗布し、変化がないか確認するテストを実施しましょう。
  • 専用クリーナーの使用: 可能であれば、該当する製品に適した専用クリーナーを使用しましょう。

アルコールは、便利なクリーナーである一方、使用にあたっては材質や濃度などに注意が必要です。上記の注意事項を踏まえ、適切な方法でアルコールを使用することで、製品を長持ちさせることができます。 また、拭き取り後の乾燥にも注意が必要です。特に樹脂製品などは、アルコールが完全に乾燥するまで放置すると、白い筋状の跡が残ることがあります。

もしも、製品の素材が不明な場合は、専門業者に相談することをお勧めします。