ガソリンと軽油はどう見分けますか?

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給油口のキャップに表示された燃料の種類を確認すれば、ガソリンと軽油の判別は容易です。「ディーゼル」と明記されていれば軽油、「レギュラー」や「プレミアム」はガソリンです。表示がない場合でも、給油ノズル形状の違いや給油機表示で判断できますが、キャップの確認が最も確実です。

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ガソリンと軽油、見た目だけで判別できる? その疑問に答えます

ガソリンスタンドで給油する際、普段意識していなくても、私たちは正しい燃料を選んでいます。しかし、「ガソリンと軽油って、見た目で区別できるの?」と聞かれると、自信を持って答えられる人は意外と少ないのではないでしょうか。給油口の注意書きや給油ノズルの形状で判断できるのはもちろんですが、ここでは、それ以外の視点からガソリンと軽油の違い、そして、ある程度の知識があれば、見た目だけでも判別が可能かどうかを探っていきましょう。

まず、について。一般的に、ガソリンは無色透明に近い色をしています。しかし、実際には販売されているガソリンには、識別のため、または品質保持のために着色されていることがあります。そのため、「ガソリン=透明」という認識は必ずしも正しいとは言えません。一方、軽油は薄い黄色から褐色を帯びた色をしていることが多いです。これは軽油に含まれる成分によるもので、ガソリンとは明らかに異なる点です。ただし、軽油も精製度や添加物によって色味が変化するため、色の濃さだけで断定するのは危険です。

次に、匂いについて。ガソリンと軽油はそれぞれ特有の匂いを持っています。ガソリンは、揮発性が高く、ツンとするような、ある意味で刺激的な匂いがします。一方、軽油は、油っぽく、少し重い匂いがします。この匂いの違いは、それぞれの成分の違いから来ています。ガソリンは主に炭素数の少ない炭化水素で構成されており、軽油は炭素数の多い炭化水素を多く含んでいます。匂いを嗅ぎ分ける自信があれば、ある程度の判別は可能ですが、安全のために直接嗅ぐのは避けましょう。

さらに、粘度について。ガソリンは軽油に比べて粘度が低く、サラサラしています。軽油は、ガソリンに比べて粘度が高く、少しドロッとした感触があります。これは、ガソリンが軽油よりも分子量が小さく、分子間の結合力が弱いことに起因します。ただし、実際に触って確認することは、火災の危険性も伴うため絶対に避けてください。

これらの違いを知っていれば、ある程度、見た目だけでガソリンと軽油を判別できる可能性はあります。しかし、上記のように、色や匂い、粘度は、状況によって変化する可能性があり、誤った判断をしてしまう危険性も否定できません。

結局のところ、最も確実な方法は、給油口のキャップに記載された燃料の種類を確認することです。「軽油(ディーゼル)」と明記されていれば軽油、「レギュラー」や「ハイオク」はガソリンです。また、不安な場合は、ガソリンスタンドのスタッフに確認するようにしましょう。

安全運転のためにも、正しい燃料を選ぶことは非常に重要です。今回の記事が、少しでもその助けになれば幸いです。