帝王切開後、ケロイドになるのはいつ頃ですか?

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帝王切開の傷跡は、術後1ヶ月以降に肥厚性瘢痕やケロイドになる可能性があります。これらは長期化する可能性があるため、早期の予防と適切なケアが重要です。赤みや盛り上がりなど、気になる変化があれば早めに医師に相談しましょう。

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帝王切開後、いつ頃ケロイドになるのか? それは多くのママが抱える不安の一つです。手術は無事に終わり、可愛い我が子との生活が始まった喜びの中にも、傷跡が綺麗に治るのか、ケロイドになってしまうのではないかと心配する気持ちは拭いきれません。

帝王切開の傷跡は、通常術後数週間で徐々に赤みが薄れ、平坦になっていきます。しかし、個人差があり、体質によっては傷跡が赤く盛り上がり、痒みや痛みを伴う肥厚性瘢痕やケロイドになってしまうことがあります。一般的に、ケロイドの発生は術後1ヶ月以降から数ヶ月、場合によっては1年以上経ってから現れることもあります。そのため、術後すぐにケロイドだと断定することは難しく、経過観察が必要です。

では、ケロイドと肥厚性瘢痕はどう違うのでしょうか?どちらも傷跡が赤く盛り上がりますが、肥厚性瘢痕は元の傷の範囲内に留まるのに対し、ケロイドは傷の範囲を超えて広がっていくのが特徴です。ケロイドは、体質や傷の深さ、感染の有無、皮膚への刺激などが原因で発生すると考えられています。帝王切開は皮膚の深い層まで切開するため、ケロイドが発生しやすい条件を備えていると言えます。

「ケロイドになったらどうしよう…」と不安に思うママも多いでしょう。しかし、早期に適切なケアを行うことで、ケロイドの発生や悪化を予防、軽減することができます。具体的には、

  • 傷を清潔に保つ: 傷口を清潔に保つことは、感染を防ぎ、傷の治りを促進するために非常に重要です。医師の指示に従って、適切な消毒や洗浄を行いましょう。
  • テープ療法: シリコンゲルシートやテープを傷口に貼ることで、傷跡を保湿し、摩擦や紫外線から保護します。これにより、ケロイドの発生や肥厚性瘢痕の悪化を防ぐ効果が期待できます。テープは長期間継続して使用することが重要です。
  • 圧迫療法: 圧迫固定具を装着することで、傷跡への圧迫を加え、ケロイドの形成を抑制します。特に、ケロイドになりやすい体質の方には有効な方法です。
  • ステロイド注射: 既にケロイドが形成されている場合、ステロイド注射を行うことで、炎症を抑え、ケロイドを縮小させる効果があります。
  • レーザー治療: レーザー治療は、ケロイドの赤みや盛り上がりを改善する効果があります。ステロイド注射と併用されることもあります。

大切なのは、傷の状態に変化を感じたら、自己判断せずに早めに医師に相談することです。赤みや盛り上がり、痒み、痛みなど、少しでも気になる症状があれば、産婦人科や皮膚科を受診しましょう。医師は傷の状態を診察し、適切な治療法を提案してくれます。

帝王切開の傷は、ママと赤ちゃんをつなぐ大切な証です。適切なケアと早期の対応で、傷跡を綺麗に治し、自信を持って育児に臨みましょう。焦らず、医師と相談しながら、自分に合った方法を見つけていきましょう。そして、何よりも、元気な赤ちゃんを産んだ自分を褒めてあげてください。