毎日毛を剃るとどうなる?

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セルフシェービングのやりすぎは、ビニール肌の原因になる可能性があります。シェービングは角質や皮脂も除去するため、毎日のように行うと肌にダメージを与えてしまいます。

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毎日毛を剃ると肌はどうなる? 美容皮膚科医が教えるリスクと対策

「毎朝の髭剃りは男の身だしなみ」という言葉があるように、毎日毛を剃る習慣がある方は少なくありません。特に男性の場合は、髭の濃さによっては毎日剃らないと清潔感を保てないと感じる方もいるでしょう。しかし、毎日のシェービングは肌にとって本当に良いのでしょうか?

結論から言うと、毎日毛を剃ることは、肌に大きな負担をかける可能性があります。この記事では、毎日毛を剃ることで起こりうる肌への影響を詳しく解説し、その対策についてご紹介します。

毎日シェービングすることで起こりうる肌への影響

  1. バリア機能の低下: シェービングは、表面の毛だけでなく、肌の表面にある角質層も一緒に削り取ってしまいます。角質層は肌の水分を保持し、外部刺激から肌を守るバリア機能の役割を果たしています。毎日シェービングすることで角質層が薄くなり、肌のバリア機能が低下し、乾燥や肌荒れを引き起こしやすくなります。

  2. 肌の乾燥: 角質層が削られることで、肌内部の水分が蒸発しやすくなり、乾燥を招きます。乾燥は肌のキメを乱し、ごわつきや粉吹き、ひいてはシワの原因にもなりかねません。

  3. 刺激による炎症: カミソリの刃が直接肌に触れるため、摩擦による刺激が加わります。特に、敏感肌の方は炎症を起こしやすく、赤みやかゆみ、ひどい場合にはニキビや吹き出物ができてしまうこともあります。

  4. 埋没毛: 剃った毛が皮膚の下に埋もれてしまう埋没毛は、見た目も良くないだけでなく、炎症を引き起こす原因にもなります。特に、毛が濃い方や剃り方が誤っている場合に起こりやすい現象です。

  5. 色素沈着: 炎症が長引くと、メラニン色素が過剰に生成され、色素沈着を起こしてしまうことがあります。これは、肌がくすんで見えたり、シミの原因になったりします。

毎日シェービングする場合の対策

上記のようなリスクを理解した上で、どうしても毎日シェービングが必要な場合は、以下の対策を徹底しましょう。

  • シェービング剤を使う: シェービング剤は、カミソリの刃と肌との摩擦を軽減し、肌への負担を軽減する効果があります。シェービングフォームやジェル、オイルなど、様々な種類があるので、自分の肌質に合ったものを選びましょう。

  • 正しい剃り方をする: 毛の流れに沿って、優しく、丁寧に剃ることが大切です。逆剃りは肌への負担が大きいため、できるだけ避けましょう。

  • カミソリの刃を清潔に保つ: 使用後のカミソリは、水でよく洗い流し、乾燥させてから保管しましょう。刃が錆びたり、雑菌が繁殖したりすると、肌トラブルの原因になります。

  • アフターケアをしっかり行う: シェービング後は、保湿力の高い化粧水や乳液でしっかりと保湿しましょう。炎症を抑える効果のある成分が配合されたものを選ぶのもおすすめです。

  • シェービング後の日焼け対策: シェービング後の肌は紫外線に弱くなっているため、日焼け止めを塗るなど、紫外線対策を徹底しましょう。

まとめ

毎日毛を剃ることは、肌に様々な負担をかける可能性があります。できる限りシェービングの頻度を減らすことが理想ですが、どうしても毎日剃る必要がある場合は、上記の対策を徹底することで、肌へのダメージを最小限に抑えることができます。

また、もし肌トラブルが起きてしまった場合は、自己判断でケアせずに、皮膚科医に相談することをおすすめします。専門家のアドバイスを受けることで、適切な治療を受け、肌の健康を維持することができます。

この記事が、あなたのスキンケアの一助となれば幸いです。