髪の毛を抜いてしまっても生えてきますか？

髪の毛を抜いても生えてきますか？

髪の毛を抜くと、毛根や頭皮に異常がなければ再生します。抜毛行為を辞めれば自然に生えてくるため、特別な治療は必要ありません。ただし、抜毛が慢性化すると、毛包が損傷して毛が生えにくくなる可能性があります。

抜け毛と生え変わりの仕組み

髪の毛は毛周期と呼ばれるサイクルで生え変わります。このサイクルには3つの段階があります。

• 成長期（2～7年）：髪の毛が活発に伸びる時期です。
• 退行期（2～3週間）：髪の毛の成長が止まり、毛根から外れ始める時期です。
• 休止期（3～4か月）：髪の毛が完全に外れる時期です。

抜毛は通常、退行期または休止期の毛髪に起こります。これらの毛髪は自然に抜けても再生します。

抜毛症とは？

慢性的に髪の毛を抜いてしまう症状を「抜毛症」といいます。これは強迫障害に分類され、抜毛することで一時的に緊張や不安が解消されます。抜毛症があると、髪の毛が抜けた部分に脱毛や薄毛が生じることがあります。

抜毛時の注意点

髪の毛を抜くときは、以下に注意してください。

• 清潔な手で抜く。
• 毛根から抜く。
• 1度に多くの毛髪を抜かない。

抜毛後に痛みや腫れ、化膿などの症状が出た場合は、皮膚科を受診しましょう。

病気が原因の脱毛の場合

円形脱毛症や白癬などの病気でも脱毛が起こる場合があります。円形脱毛症は自己免疫疾患で、白癬はカビによる感染症です。これらの病気の場合は、抜毛しても再生せず、専門的な治療が必要になります。

気になる症状がある場合、自己判断せず、皮膚科を受診することが大切です。専門医の適切な診断と治療により、髪の毛の健康を取り戻すことができます。