9トーンの髪は色落ちしやすいですか？

9トーンの髪色、憧れますよね。明るすぎず暗すぎない、上品で透明感のある絶妙なカラーは、多くの女性を魅了します。しかし、その美しい色味を維持するのは容易ではありません。「9トーンの髪は色落ちしやすい」という噂、果たして本当なのでしょうか？

答えは、残念ながらYESです。9トーンは、ブリーチなしで染められる明るめのカラーリングの中では、比較的色落ちしやすい傾向にあります。特に、日本人の髪は赤みが強く、色落ちすると黄色っぽくなってしまう「黄ばみ」が出やすいという特徴があります。9トーンの場合、黄ばみが発生すると、10〜11トーン程度の明るさに見えてしまい、せっかくの美しい色味が台無しになってしまうことも。

では、なぜ9トーンは色落ちしやすいのでしょうか？

髪の色は、髪の内部にあるメラニン色素の量によって決まります。日本人の髪はメラニン色素が多く、暗い色をしています。9トーンのような明るめの色にするためには、髪のキューティクルを開き、メラニン色素を脱色する必要があります。この過程で、キューティクルはダメージを受け、髪の内部の水分や色素が流出しやすくなってしまうのです。これが、色落ちの大きな原因です。

さらに、日常生活での外的要因も色落ちを加速させます。例えば、

• 紫外線：太陽光に含まれる紫外線は、髪のタンパク質を分解し、色素を破壊します。
• 熱：ドライヤーやヘアアイロンの熱も、キューティクルを傷つけ、色落ちの原因となります。
• 水：水道水に含まれる塩素や金属イオンは、髪の色素を酸化させ、退色を促進します。
• シャンプー：洗浄力の強いシャンプーは、必要な油分まで洗い流してしまい、髪を乾燥させ、色落ちしやすくします。

しかし、諦める必要はありません！適切なケアをすれば、9トーンの美しい色味を長く楽しむことが可能です。

最も重要なのは、カラーケア専用のシャンプーとトリートメントを使用することです。これらの製品は、色落ちを防ぐ成分や、髪のダメージを補修する成分が配合されているため、色持ちを良くし、髪の健康を保つのに役立ちます。特に、ムラサキシャンプー（パープルシャンプー）は、黄ばみを抑える効果が高いため、9トーンの髪にはおすすめです。

その他にも、以下の点に気をつけると、色持ちが良くなります。

• 洗髪時の温度：熱すぎるお湯はキューティクルを開いてしまうため、38度程度のぬるま湯で洗いましょう。
• タオルドライ：ゴシゴシこすらず、優しくタオルで水分を吸収しましょう。
• ドライヤー：冷風を使うか、熱風を使う場合は髪から15cm以上離して使用しましょう。
• ヘアアイロン：使用頻度を減らし、使用する際は必ずヘアオイルなどの保護剤をつけましょう。
• 紫外線対策：日差しが強い日は、帽子をかぶったり、ヘアオイルでUVケアをしましょう。

9トーンの髪色は、確かに色落ちしやすい傾向にあります。しかし、正しい知識と適切なケアを続けることで、その美しい輝きを長く保つことができます。少しの手間をかけることで、憧れの9トーンカラーを自信を持って楽しんでください！