出産費用はトータルでいくらかかる?

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日本における出産費用の自己負担額は、厚生労働省の調査(※1)によると、2021年度平均で約3万8千円です。これは、出産育児一時金の支給額を差し引いた金額で、正常分娩の場合となります。

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出産費用はトータルでいくらかかる? 徹底解説!

出産は人生における一大イベント。喜びに満ちた瞬間を迎える一方で、気になるのはその費用。公的な補助である出産育児一時金があるとはいえ、実際にはどのくらいかかるのか、不安に思う方も多いのではないでしょうか。この記事では、出産にかかる費用を様々な角度から詳しく解説し、出産準備に役立つ情報を提供します。

厚生労働省の調査(※1)によると、2021年度の平均自己負担額は約3万8千円となっています。これは出産育児一時金(42万円)を差し引いた金額で、正常分娩の場合です。しかし、この数字はあくまでも平均値。実際には、病院の種類や分娩方法、入院期間、地域差などによって大きく変動します。

では、具体的にどのような費用が発生するのでしょうか?大きく分けて以下の項目が挙げられます。

1. 分娩費用:

  • 正常分娩: これは最も一般的な分娩方法です。費用は病院によって異なりますが、40万円~60万円程度が相場です。大学病院など高度な医療設備を持つ施設では、費用が高くなる傾向があります。
  • 帝王切開: 計画帝王切開や緊急帝王切開など、状況により費用は変動しますが、正常分娩よりも高額になり、50万円~80万円程度が一般的です。
  • 無痛分娩: 麻酔を使用するため、正常分娩に比べて費用が加算されます。病院によって差がありますが、5万円~15万円程度の追加費用がかかることが多いです。

2. 入院費用:

  • 個室・大部屋: 個室を選択した場合、差額ベッド代として1日あたり5千円~2万円程度の追加費用が発生します。大部屋の場合は、差額ベッド代はかかりません。
  • 食事代: 病院食の費用も含まれます。1日あたり数千円程度が一般的です。
  • その他入院費用: パジャマやアメニティなどの日用品、検査費用、薬剤費用などが含まれます。

3. その他の費用:

  • 妊婦健診費用: 妊娠期間中の定期健診にかかる費用です。自治体によっては助成制度がありますが、自己負担分も発生します。
  • 里帰り出産費用: 里帰り出産をする場合は、交通費や宿泊費などの費用がかかります。
  • 出産準備品費用: ベビーベッド、ベビーカー、チャイルドシート、肌着、おむつなど、赤ちゃんを迎えるための準備費用も必要です。
  • 産後ケア費用: 産後ケア施設を利用する場合、費用が発生します。自治体によっては助成制度もあります。

出産費用の軽減策:

出産費用は高額になりがちですが、様々な軽減策があります。

  • 出産育児一時金: 健康保険から支給される42万円の出産一時金は、出産費用に充てることができます。
  • 自治体の助成制度: 住んでいる自治体によっては、出産費用の一部を助成する制度があります。
  • 医療保険の特約: 医療保険に加入している場合、出産に関する特約が付いていることがあります。

賢く準備するために:

出産費用は事前に把握しておくことが重要です。

  • 複数の病院を比較検討する: 分娩費用や入院費用は病院によって大きく異なるため、複数の病院を比較検討し、自分に合った病院を選びましょう。
  • 病院に見学に行く: 実際に病院に見学に行き、雰囲気や設備を確認することも大切です。
  • 出産費用について詳しく説明を受ける: 病院の担当者に、出産費用について詳しく説明を受けましょう。
  • 家計の見直しをする: 出産に向けて、家計の見直しを行い、出産費用を捻出できるように計画を立てましょう。

出産は人生の大きな転換期です。費用面での不安を解消し、安心して赤ちゃんを迎えるために、この記事を参考に、しっかりと準備を進めていきましょう。

※1 厚生労働省「医療施設調査・病院報告」

この情報が、少しでもお役に立てれば幸いです。