帝王切開の退院後、家事はどこまでやればいいですか？

帝王切開後の退院、おめでとうございます！新しい家族との生活が始まり、喜びで胸がいっぱいだと思います。しかし、同時に「家事はどこまでやればいいの？」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。お腹の傷はまだ痛むし、体も本調子ではない。そんな状況で家事をこなすのは大変なことです。この記事では、帝王切開後の退院後、家事をどのように進めていけばいいのか、具体的にご紹介します。

まず大前提として、産後の体は想像以上にデリケートです。帝王切開は大きな手術。傷の回復だけでなく、子宮の収縮やホルモンバランスの変動など、体の中では様々な変化が起こっています。無理をして家事を頑張りすぎると、傷の治りが遅くなったり、悪露が長引いたり、更には子宮脱などの深刻な事態を招く可能性も否定できません。

退院直後の2週間は、特に体を休めることに重点を置きましょう。家事はできる限り控え、赤ちゃんのお世話と自分の回復に専念することが大切です。具体的には、料理、洗濯、掃除、買い物などはパートナーや家族に頼む、もしくは外部サービスを利用することを検討してください。

料理は、作り置きや冷凍食品、宅配サービスなどを活用しましょう。栄養バランスの良い食事を摂ることは大切ですが、無理をして手の込んだ料理を作る必要はありません。パートナーや家族が料理できる場合は、お願いしてみるのも良いでしょう。

洗濯は、洗濯機を回す、干す、畳むといった一連の動作が意外と負担になります。特に、濡れた洗濯物を持ち上げるのはお腹に力が入ってしまうため、避けましょう。洗濯乾燥機があれば活用し、なければ家族に手伝ってもらうか、コインランドリーを利用するのも一つの方法です。

掃除機をかける、床を拭くといった掃除も、産後の体には負担が大きいです。特に前かがみの姿勢は傷に響くため、控えるべきです。どうしても気になる場合は、ロボット掃除機を利用したり、家族にお願いしましょう。どうしても自分でやらなければならない場合は、短い時間で行い、こまめに休憩を取りながら行うようにしてください。

買い物も、重い荷物を持つのは禁物です。ネットスーパーや生協を利用したり、家族に頼むのがおすすめです。どうしても自分で行く必要がある場合は、少量ずつ購入し、カートやキャリーバッグを利用しましょう。

3週目以降も、無理は禁物です。徐々に家事の範囲を広げていくことは構いませんが、自分の体の状態をよく観察しながら、無理のない範囲で行いましょう。「少し痛いな」「疲れたな」と感じたら、すぐに休むことが大切です。

家事よりも優先すべきは、赤ちゃんのお世話とあなた自身の回復です。焦らずゆっくりと、自分のペースで家事を再開していきましょう。周囲の協力を得ながら、無理なく過ごせるように工夫してみてください。

また、産後ケアサービスを利用することも検討してみましょう。助産師さんや保健師さんが自宅に訪問し、育児相談や家事支援などを行ってくれます。産後の不安や悩みを相談できるだけでなく、体を休める時間も確保できるため、心身ともにサポートを受けられます。

最後に、完璧を目指さないことも大切です。家事が完璧にできなくても、赤ちゃんは元気に育ちます。自分を責めずに、周りの人に頼りながら、楽しく育児をしていきましょう。