悪露が急に増えた原因は？

悪露が急に増えた！その原因と対処法

出産後、女性の体は大きな変化を経験します。その一つが「悪露」です。悪露は、出産後に子宮から排出される血液、組織片、粘液などの混合物で、通常は徐々に量が減っていき、数週間で終了します。しかし、ある日突然悪露が増加した場合、多くの女性は不安を感じることでしょう。 この急激な増加の原因は何なのか、そしてどう対処すればいいのか、詳しく見ていきましょう。

まず、悪露の量や状態の変化を把握するために、日々の観察が重要です。悪露の色、量、におい、そして伴う症状（例えば、発熱、下腹部痛、悪臭など）を記録しておくと、医師への説明がスムーズになります。 特に、赤い血液が再び大量に出現したり、悪臭が強くなったり、高熱を伴う場合は、早急に医療機関を受診する必要があります。

悪露が急に増えた原因としては、いくつかの可能性が考えられます。

1. 子宮内膜の完全な排出不足: 出産後、子宮は収縮して胎盤の残留物や子宮内膜を排出します。しかし、この収縮が不十分な場合、子宮内に組織片が残留し、それが腐敗して感染を起こしたり、悪露の増加につながることがあります。 子宮の収縮不全は、子宮筋の緊張不足や、過剰な出血によって起こることもあります。 特に、多胎妊娠や帝王切開など、子宮に負担がかかった出産の場合、このリスクが高まります。

2. 子宮内感染: 子宮内に細菌などが感染すると、炎症を起こし、悪露が増加、悪臭を伴うことがあります。 これは、出産時の傷口からの感染や、産後の適切な衛生管理不足が原因となる可能性があります。 発熱や強い下腹部痛を伴う場合は、特に注意が必要です。

3. 子宮筋腫・子宮ポリープなど: 出産とは関係なく、元々子宮筋腫や子宮ポリープなどの病気が存在する場合、悪露の変化に繋がる可能性があります。これらの病変は、出産によって刺激を受け、出血が増加することがあります。 これらの病変は、出産前から存在していた場合でも、悪露の変化を通して初めて発見されることもあります。

4. その他: 子宮頸管の裂傷、子宮内膜症、血液凝固障害なども、悪露増加の原因となる可能性があります。

医療機関を受診すべきサイン:

• 悪露の量が急に増えた。
• 悪露の色が鮮紅色に戻った。
• 悪臭がするようになった。
• 発熱がある。
• 下腹部痛がある。
• 貧血症状（めまい、倦怠感など）がある。
• 悪露が数週間以上継続している。

悪露の増加は、必ずしも深刻な問題を示すとは限りません。しかし、自己判断で放置せず、上記のような症状がある場合は、速やかに産婦人科医を受診することが重要です。 医師は、超音波検査や血液検査などを行い、原因を特定し、適切な治療を行います。 早期の発見と治療は、合併症の予防に繋がります。 不安なことがあれば、医師に相談することを躊躇しないでください。 あなたの健康を守るために、プロフェッショナルなアドバイスを受けることが最も重要です。 安心して、健やかな回復期を過ごせるよう願っています。