授乳後に海水浴はできますか？

授乳中の海水浴：ママと赤ちゃんの安全な夏の過ごし方

夏の太陽、波の音、そして砂浜…　授乳中のママにとって、海水浴は魅力的な夏の過ごし方の一つでしょう。しかし、赤ちゃん連れでの海水浴には、いくつかの注意点があります。単に「赤ちゃんが6～9ヶ月頃、おすわりできるようになってから」というだけでなく、授乳中のママと赤ちゃん、双方の健康と安全を考慮した上で、海水浴を楽しむための情報を提供したいと思います。

まず、海水浴が赤ちゃんにとって安全かどうかは、赤ちゃんの月齢や健康状態、そしてママの体調によって大きく異なります。新生児や首がすわっていない乳児は、紫外線や熱中症のリスクが高く、海水や砂による皮膚トラブルも起こりやすいので、海水浴は避けるべきです。 6～9ヶ月という目安はあくまでも一つの目安であり、赤ちゃんの発達状況や体調をよく観察して判断することが重要です。

授乳中のママにとって特に重要なのは、紫外線対策です。授乳中は、メラニン色素の増加により日焼けしやすくなっている場合があります。そのため、日焼け止めクリームをしっかり塗るだけでなく、日傘や帽子、ラッシュガードなどを活用し、直射日光を避けることが大切です。また、日中の紫外線が強い時間帯を避け、朝方や夕方の涼しい時間帯に海水浴を楽しむのも有効な手段です。脱水症状にも注意し、こまめな水分補給を心がけましょう。

海水との接触に関しても注意が必要です。海水の塩分は、赤ちゃんのデリケートな皮膚に刺激を与える可能性があります。海水浴後は、シャワーでしっかりと塩分を洗い流してあげましょう。また、海水浴中に赤ちゃんが海水や砂を口に入れてしまった場合、下痢や嘔吐などの症状が出ることがありますので、注意深く観察し、異常があれば速やかに医療機関を受診することが重要です。

授乳中のママは、食事にも気を配る必要があります。乳児の健康に影響を与えないよう、食品衛生には十分注意しましょう。ビーチで食べる食事は、傷みやすいものを避け、清潔な状態で保存・調理されたものにするのがベストです。また、水分補給も忘れず、脱水症状にならないようこまめな水分摂取を心掛けましょう。

さらに、海水浴場の安全面にも気を配る必要があります。監視員がいる海水浴場を選ぶこと、そして、常に赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。浅瀬であっても、波の状況は刻々と変化するため、油断は禁物です。 赤ちゃんが砂浜で遊んでいる際も、砂を口に入れないよう、注意深く見守る必要があります。

最後に、赤ちゃんの体調を常にチェックすることが大切です。発熱や下痢、嘔吐などの症状が見られる場合は、海水浴は中止し、安静にして様子を見ましょう。必要であれば、医師の診察を受けることも検討しましょう。

海水浴は楽しい夏の思い出作りに繋がりますが、授乳中のママと赤ちゃんにとって安全な時間を過ごすためには、十分な準備と細やかな配慮が必要です。 上記の点を踏まえ、ママと赤ちゃんにとって安全で、そして楽しい夏の思い出となる海水浴を計画しましょう。