減っていた悪露が増えたのはなぜですか？

産後悪露の増加：原因を探る

産後は、子宮から悪露と呼ばれる出血物が出ます。悪露は通常、生理のような経血に似た粘液状の物質ですが、徐々に量が減り、色が薄くなっていきます。しかし、産後数週間経った後に悪露が増加したり、色が濃くなったりすることがあります。この増加は、子宮の回復過程に問題が生じている可能性を示唆しています。

増加した悪露の原因

悪露の増加には、以下のような原因が考えられます。

• 子宮内膜炎：子宮内膜に感染症が起こり、悪露が粘液状ではなく膿のような黄色や緑色に変色します。典型的には悪臭を伴います。
• 胎盤遺残：出産時に胎盤が完全に娩出されなかった場合、子宮に一部残留し、悪露の量や色に影響を与えます。
• 血栓の排出：子宮内腔に血栓が形成され、これが剝がれて悪露に混ざることで、レバー状のかたまりが排出されることがあります。
• 子宮復古不全：子宮が適切に収縮せず、悪露の排出が妨げられると、悪露が停滞して増加します。
• 感染症：産道や子宮に感染症が起こると、悪露の量や色が変化することがあります。

注意すべき症状

悪露の増加に加えて、以下の症状に注意が必要です。

• 鮮血の増加
• レバー状のかたまり
• 異臭
• 下腹部痛
• 発熱
• 悪寒

これらの症状は、子宮内膜炎などの合併症を示す可能性があります。

対処法

悪露の増加が気になる場合は、自己判断せず、助産師または医師に相談することが重要です。適切な診察と検査を通じて、増加の原因を特定し、適切な治療を受けられます。

予防策

悪露の増加を防ぐために、以下の予防策が役立ちます。

• 産後は安静にし、重労働を避ける。
• 産道を清潔に保つ。
• 十分な水分を摂取する。
• 母乳育児を積極的に行う。
• 出血の状況を定期的に観察し、変化があれば医師に報告する。

産後の回復は段階的に進み、悪露の量もそれに応じて変化します。しかし、悪露の増加やその他の異常な症状に気づいたら、速やかに医療機関を受診することが重要です。適切なケアを受けることで、合併症のリスクを最小限に抑え、健康的な回復を促進できます。

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