赤ちゃんを初めてお風呂に入れるのはいつか？

初めてのお風呂、それは多くの親にとって大きなイベントであり、同時に大きな不安を抱える瞬間でもあります。赤ちゃんを初めてお風呂に入れるのはいつか？その答えは「一概に何日とは言えず、赤ちゃん自身の状態と医師の指示を最優先すべき」です。多くの場合、生後1ヶ月検診を目安に、医師から「沐浴からお風呂に移行しても良い」という許可が出た後となります。

新生児期は、へその緒が完全に乾くまでは沐浴（からだを拭く）が基本です。これは、へその緒の傷口が感染するリスクを最小限に抑えるためです。へその緒が完全に乾いて取れた後も、赤ちゃんの状態をよく観察し、沐浴での様子を見ながら、お風呂への移行を検討するのが賢明です。

では、医師から許可が出た後、具体的にどのような点に注意しながらお風呂デビューを迎えるべきなのでしょうか？

まず、時期選びが重要です。赤ちゃんが機嫌の良い時間帯を選びましょう。空腹時や眠気がある時は、お風呂を避け、リラックスして入れる時間帯を見極めることが大切です。一般的には、授乳後1～2時間後、体温が安定している午後から夕方がおすすめです。

そして、準備を万端にしておくことが成功の鍵となります。赤ちゃんが安全にお風呂に入れるための環境を事前に整えておく必要があります。必要なものは、ベビーバス（または大人用の浴槽にベビーバスチェア）、温度計、ベビー用シャンプー＆ボディソープ（低刺激性のもの）、清潔なタオル数枚、着替え、おむつ、そして、万一に備えてタオルケットです。 浴室の温度も事前に25℃～28℃に設定し、事前に湯温（38℃～40℃）を確認しておくことも重要です。 湯温計は必須アイテムと言えるでしょう。

お風呂に入れる手順も、事前にシミュレーションしておくと安心です。まず、赤ちゃんを優しくベビーバスに寝かせ、頭からではなく、足先から順番にお湯をかけていきます。 お湯をかけながら、赤ちゃんの反応をよく観察しましょう。 寒がっている様子が見られたら、すぐに湯温を確認し、必要であればお湯を足したり、温度を調整しましょう。 石鹸を使う際には、目に入らないように十分注意し、丁寧に洗い流すことが大切です。 洗髪は、ベビーシャンプーを使用し、泡を優しく洗い流します。 すすぎ残しがないよう、念入りに洗い流しましょう。

洗い終わったら、すぐに赤ちゃんをタオルで優しく包み込み、しっかり乾燥させます。 特に、皮膚の柔らかい部分は丁寧に乾燥させ、保湿クリームを塗ってあげましょう。 そして、着替えさせてあげれば、お風呂デビューは完了です。

初めてのお風呂は、親にとっても赤ちゃんにとっても大きな経験です。 慌てずに、赤ちゃんの様子を良く観察し、安全を第一に考え、ゆっくりと、そして優しくお風呂に入れてあげましょう。 もし、不安な点があれば、かかりつけの医師や保健師に相談することもためらわないでください。 初めての経験は、必ずしも完璧である必要はありません。 大切なのは、安全で、赤ちゃんがリラックスして過ごせる時間を作ることです。 この大切な時間を、心に残る素敵な思い出として刻んでいきましょう。