NICUから退院する時のお礼は？

NICU退院時、感謝を伝える心と形：温かい気持ちを届けるために

NICU（新生児集中治療室）での日々は、ご家族にとって長く、そして不安と希望が入り混じる特別な時間だったことでしょう。小さく生まれた赤ちゃん、あるいは病気を持って生まれた赤ちゃんが、医師や看護師の方々の懸命なケアによって健やかに成長し、いよいよ退院の日を迎える。その時の感謝の気持ちは、言葉では言い尽くせないほど大きいものです。

「金品ではなく、赤ちゃんの健やかな成長こそ最高の贈り物」という言葉は真実であり、NICUスタッフにとっては何よりも嬉しいことでしょう。しかし、退院という人生の節目に、具体的な形で感謝の気持ちを伝えたいと考えるのは自然なことです。

そこで、ここでは、NICUスタッフへの感謝の気持ちを、心温まる形で伝えるためのヒントをご紹介します。

1. 手紙やメッセージカード:

• 具体的なエピソードを交える: ケアの中で特に印象に残ったこと、支えられた言葉、心温まる行動などを具体的に記述することで、よりパーソナルな感謝の気持ちが伝わります。「○○さんが、夜中に何度も様子を見に来てくださり、本当に心強かったです」「○○先生の丁寧な説明のおかげで、不安な気持ちが和らぎました」といった具体的なエピソードは、心に響くでしょう。
• 赤ちゃんの写真や成長記録を添える: 退院時の赤ちゃんの写真はもちろん、その後の成長記録（身長・体重の変化、初めて笑った日、寝返りを打った日など）をカードに添えて送るのも喜ばれます。スタッフは、赤ちゃんがどのように成長しているかを気に掛けているので、写真や記録は大きな励みになるはずです。
• 家族全員からのメッセージ: 夫婦だけでなく、兄弟姉妹や祖父母など、家族全員からのメッセージを寄せ書きのようにして贈るのも、温かい気持ちが伝わる素敵な方法です。

2. 品物を贈る場合:

• 個包装された焼き菓子や飲み物: 多くのNICUでは、スタッフが休憩時間に手軽に食べられる個包装された焼き菓子や、コーヒー・紅茶などの飲み物が喜ばれます。日持ちがするものを選ぶと、ゆっくりと楽しんでもらえます。
• ハンドクリームやアロマグッズ: 手洗いや消毒を頻繁に行うNICUスタッフにとって、手荒れを防ぐハンドクリームは実用的で喜ばれる贈り物です。また、リラックス効果のあるアロマグッズも、日々のストレスを和らげる手助けになるでしょう。
• 絵本や玩具: NICUによっては、入院中の赤ちゃんのために絵本やおもちゃを募集している場合があります。事前に確認し、寄贈するのも良いでしょう。
• 現金や商品券は避ける: 一般的に、公務員である医師や看護師への現金や高額な商品券の贈与は、倫理的に問題があると考えられています。

3. 感謝の気持ちを伝えるタイミング:

• 退院時: 退院時に直接感謝の言葉を伝えるのが最も一般的です。手紙やメッセージカード、ささやかな品物などを一緒に渡すのも良いでしょう。
• 退院後: 退院後しばらくしてから、赤ちゃんの成長を報告する手紙を送るのも喜ばれます。

最も大切なのは、感謝の気持ちを伝えることです。 どんな形であれ、感謝の気持ちを伝えることで、NICUスタッフとの絆が深まり、赤ちゃんにとっても、その後の成長を見守ってくれる心強い存在となるでしょう。 退院後も、赤ちゃんの健やかな成長を心から願っています。