オイル交換を3年していないとどうなりますか?

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3年間オイル交換をしないと、オイルの劣化により潤滑性能が低下し、エンジン内部の摩耗や損傷を引き起こす可能性があります。オイルの粘度も上がり、燃費悪化やエンジン出力の低下につながることも。最悪の場合、エンジンが焼き付いて走行不能になる恐れも。

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3年間オイル交換しないとどうなる? エンジンの寿命を縮める危険な行為

車の心臓部であるエンジン。そのスムーズな動作を守るためには、定期的なオイル交換が欠かせません。しかし、忙しさや費用面などを理由に、オイル交換を怠ってしまう人もいるかもしれません。特に、「3年間もオイル交換していない」という方は要注意です。今回は、3年間オイル交換をしないとどうなるのか、そのリスクについて詳しく解説します。

エンジンオイルは、エンジン内部の金属部品同士の摩擦を減らし、スムーズな動きを保つ潤滑油としての役割を果たしています。同時に、エンジン内部で発生する熱を吸収・放散し、冷却する役割も担っています。さらに、燃焼によって発生するスラッジ(汚れ)を洗い流し、エンジンを清潔に保つ効果もあります。

しかし、オイルは使い続けるうちに劣化していきます。高温にさらされ続けることで酸化し、粘度が上昇します。また、スラッジや金属粉などが混入し、オイル本来の性能が低下していきます。3年間も交換しないと、オイルは本来の役割を果たすことができなくなり、エンジンに深刻なダメージを与える可能性があります。

具体的には、以下のようなリスクが考えられます。

  • エンジンの摩耗・損傷: 潤滑性能が低下したオイルは、金属部品同士の摩擦を十分に軽減できなくなります。これにより、エンジン内部のピストン、シリンダー、クランクシャフト、カムシャフトなどの部品が摩耗し、深刻な損傷につながる可能性があります。初期段階では異音や振りが発生し、最終的にはエンジンが焼き付いて走行不能になる恐れも。
  • 燃費の悪化: 粘度が上昇したオイルは、エンジン内部の抵抗を増大させます。そのため、同じ距離を走るためにより多くの燃料が必要となり、燃費が悪化します。
  • エンジン出力の低下: エンジン内部の摩擦が増大することで、エンジンの回転がスムーズに行われなくなり、出力の低下につながります。加速が悪くなったり、坂道を登るのが困難になったりするなどの症状が現れます。
  • オイル漏れ: 劣化したオイルはシール性を損ない、オイル漏れを引き起こす可能性があります。オイル漏れは、エンジン周りの部品を汚染するだけでなく、オイル量が不足することでさらにエンジンの損傷を加速させる危険性があります。
  • 排気ガスの悪化: 燃焼効率が悪化することで、排気ガス中の有害物質が増加し、環境への悪影響も懸念されます。

これらのリスクを避けるためには、メーカーの推奨する交換時期を守ることが重要です。一般的には、走行距離5,000kmまたは6ヶ月ごとを目安に交換することが推奨されています。車種や使用環境によって異なる場合があるので、取扱説明書を確認するか、整備工場に相談することをおすすめします。

「3年間オイル交換していない」という方は、すぐにでも交換することを強くお勧めします。一見すると費用がかかるように思えますが、エンジンを交換するとなると、オイル交換費用とは比べ物にならないほど高額な費用がかかります。定期的なオイル交換は、エンジンの寿命を延ばし、安全で快適なドライブを楽しむための必要経費と言えるでしょう。

さらに、オイル交換と同時に、オイルフィルターの交換も忘れずに行いましょう。オイルフィルターは、オイル中のスラッジや金属粉などをろ過する役割を果たしています。フィルターが詰まってしまうと、オイルの流れが悪くなり、エンジンの性能に悪影響を及ぼします。

愛車を長く大切に乗り続けるためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。オイル交換を怠らず、エンジンの健康状態を保ちましょう。