ディディタクシーは終了するのでしょうか？

ディディタクシー、日本事業を縮小

配車アプリ大手の滴滴出行（ディディ）は、2024年5月25日をもって日本でのフードデリバリーサービス「DiDiフード」を終了すると発表しました。一方で、タクシー配車サービスは継続するとしています。

フードデリバリー事業の終了

DiDiフードは、2021年に日本に進出し、東京、大阪、名古屋などの主要都市でサービスを提供してきました。しかし、競争の激しいデリバリー業界の中で苦戦を強いられ、十分な収益性を確保できなかったと判断されたようです。

タクシー配車サービスの継続

ディディは日本におけるタクシー配車サービスは継続することを明らかにしています。同社は、全国800以上のタクシー会社と提携しており、今後もタクシーの配車ニーズに応えていくとしています。

日本市場の今後の動向

フードデリバリー市場は、Uber Eatsや出前館などの大手企業がしのぎを削る競争の激しい業界です。DiDiフードの撤退により、これらの競合他社がさらに市場シェアを拡大する可能性があります。一方で、タクシー配車市場でも、MoTやJapanTaxiなどのサービスがしのぎを削っており、今後さらなる競争が予想されます。

DiDiの事業再編

ディディは、フードデリバリー事業の終了以外にも事業再編に取り組んでいます。同社は2023年6月に中国本土でのライドシェアリング事業を終了しており、フードデリバリー事業も一部の国や地域で撤退しています。今後は、ロボタクシーや自動運転技術などの新事業領域に注力する方針です。

日本市場におけるDiDiの今後の戦略

ディディは日本市場におけるタクシー配車サービスを今後も継続するとしていますが、長期的な戦略は明らかではありません。同社が新たなサービスの導入や提携戦略を通じて競争力を強化する可能性があります。また、タクシー配車事業の規模を縮小し、より小規模な事業者として存続する可能性もあります。

今後、DiDiが日本市場でどのような戦略をとるのか、注目が集まります。