ナンバープレートが白のタクシーは違法ですか?

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日本の道路運送法では、白ナンバープレートの車両による旅客営業(白タク)は違法です。 これは一般のタクシー(黄ナンバー)と区別され、厳しく罰せられます。 2022年の軽自動車貨物利用解禁も、白タクの違法性を変更するものではありません。 白ナンバーで客を乗せる行為は、法律違反であることを認識しましょう。

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白ナンバーのタクシーは本当に違法?知っておくべき日本の旅客運送事情

最近、街中で白ナンバーの車がタクシーのように客を乗せているのを見かけることが増えた気がしませんか?一見便利なサービスに見えますが、実はこれ、日本の法律に触れる可能性のある行為なのです。今回は、白ナンバーのタクシー、いわゆる「白タク」について、その違法性や背景事情、そして私たち利用者が気をつけるべき点などを詳しく解説します。

なぜ白ナンバーのタクシーは違法なのか?

日本の道路運送法では、自家用車(白ナンバー)での旅客運送を有償で行うことは原則として禁止されています。これは、安全性の確保とタクシー業界の保護を目的としたものです。タクシーとして営業するためには、国土交通大臣の許可を受け、車両を事業用登録(黄ナンバー)にする必要があります。事業用登録には、厳しい車両検査や運転手の適性検査、そして損害賠償保険への加入などが義務付けられており、これらの基準を満たすことで、乗客の安全が守られているのです。

白ナンバーのタクシーは、これらの厳しい基準をクリアしていません。そのため、万が一事故が起こった場合、十分な補償が受けられない可能性があります。また、運転手の経験や知識も保証されておらず、安全面で大きな不安が残ります。

「2022年の軽自動車貨物利用解禁」との関係は?

2022年に軽自動車による貨物運送が一部規制緩和されたことが、白タク問題と混同されるケースがあります。しかし、この規制緩和はあくまで貨物運送に関するものであり、旅客運送には適用されません。つまり、軽自動車で貨物を運ぶことは条件付きで可能になりましたが、白ナンバーの軽自動車で客を乗せて運賃を受け取る行為は、依然として違法なのです。

白タクを利用した場合のリスク

白タクを利用した場合、乗客自身も法的責任を問われる可能性は低いですが、リスクがないわけではありません。前述したように、事故が起きた際の補償が十分でない可能性があります。また、白タク業者が悪質な場合、トラブルに巻き込まれる可能性も否定できません。

私たち利用者が気をつけるべきこと

白タクと通常のタクシーを見分けるのは難しいかもしれませんが、以下の点に注意することで、リスクを回避することができます。

  • ナンバープレートの色: タクシーは必ず黄色のナンバープレートを付けています。白ナンバーの車は、個人的な送迎サービスである可能性が高いです。
  • 運賃の支払い方法: 正規のタクシーは、メーター料金やアプリでの事前確定料金など、定められた方法で運賃を支払います。白タクは、現金手渡しや個人間決済アプリなど、不透明な方法で運賃を支払うことが多いです。
  • 運転手の言葉遣いや態度: 正規のタクシー運転手は、丁寧な言葉遣いや態度を心がけています。白タク運転手は、そうでない場合もあります。

まとめ

白ナンバーのタクシーは、安全面や法律面で多くのリスクを抱えています。安易に利用せず、正規のタクシーや公共交通機関を利用するようにしましょう。私たちの安全な移動のためにも、違法な白タク行為をなくしていくことが重要です。もし白タクと思われる行為を目撃した場合は、最寄りの警察署や運輸支局に通報することを検討しましょう。