人身事故になるのはどの程度からですか？

人身事故になるのはどの程度から？かすり傷でも警察を呼ぶべき？

交通事故を起こしてしまった時、誰もがまず考えるのは「人身事故になるのか、物損事故になるのか」ではないでしょうか。特に初めて事故に遭った場合、その判断に迷う方も多いでしょう。今回は「人身事故になるのはどの程度からか」を詳しく解説し、事故発生時の適切な対応についても触れていきます。

冒頭で述べたように、人身事故の判定基準は「人の怪我の有無」です。これは、たとえかすり傷や軽い打撲、むち打ちのような自覚症状の少ない怪我であっても当てはまります。事故直後は adrenalineが出て痛みを感じにくい場合もあります。後に痛みや違和感が出た場合も人身事故として扱われる可能性があるため、初期対応が重要です。

「少しの怪我だから…」と物損事故として処理してしまうと、後から症状が悪化した際に適切な補償を受けられない可能性があります。また、警察に届け出ずに示談交渉を進めると、後々トラブルに発展するケースも少なくありません。そのため、少しでも体に違和感がある場合は、必ず警察に連絡し、人身事故として処理してもらうことが大切です。

では、具体的にどのようなケースが人身事故に該当するのでしょうか？以下に例を挙げます。

• 自転車と歩行者の接触事故で、歩行者が転倒し、擦り傷を負った場合: 軽傷であっても人身事故となります。
• 自動車同士の接触事故で、運転手が首に痛みを感じた場合: むち打ち症の可能性があるため、人身事故として扱われます。
• バイクと自動車の事故で、バイクの運転手が打撲を負った場合: 打撲も怪我に該当するため、人身事故です。
• 事故直後は無症状だったが、後日、頭痛や吐き気などの症状が現れた場合: 後遺障害の可能性があるため、速やかに警察に連絡し、医師の診断を受ける必要があります。

このように、怪我の程度に関わらず、人が怪我を負った場合は全て人身事故となります。「大したことない」と自己判断せず、必ず警察と救急車を呼ぶようにしましょう。

また、事故現場では以下の点に注意しましょう。

• 負傷者の救護を最優先する: 安全を確保した上で、負傷者に声をかけ、状況を確認します。必要に応じて救急車を呼びます。
• 事故現場の保全: 事故の状況がわかるように、写真や動画を撮影しておきます。
• 相手方の情報を確認する: 氏名、連絡先、住所、車のナンバーなどを確認します。
• 目撃者がいれば、連絡先を聞いておく: 事故状況の証言を得られる可能性があります。
• 保険会社への連絡: 事故発生後、速やかに保険会社に連絡し、事故状況を報告します。

事故後の対応は、自分自身を守るためにも非常に重要です。焦らず冷静に、上記の点に注意して行動しましょう。

最後に、改めて強調しますが、人身事故の判断基準は「人の怪我の有無」です。少しでも体に違和感があれば、必ず警察に連絡し、人身事故として処理してもらいましょう。自己判断で物損事故として処理してしまうと、後々大きなトラブルに発展する可能性があります。交通事故は誰にでも起こりうるものです。正しい知識を身につけて、万が一の際に適切な対応ができるように備えておきましょう。