小5の自転車事故で9500万賠償されたのは誰ですか？

神戸の小5自転車事故で巨額賠償

神戸地裁は、2023年7月15日、小学5年の児童が自転車を運転中に起こした事故で67歳の女性が重傷を負った事件について、児童の母親に約9500万円の賠償金を支払うよう命じる判決を言い渡しました。

事故の経緯

2021年6月、当時小学5年の児童が自転車で一方通行の道路を逆走し、歩道から横断してきた67歳の女性と衝突しました。女性は頭部を強打し、意識不明の重体となっています。

裁判の焦点

裁判では、児童の過失や母親の監督責任の有無などが争われました。原告側は、児童が逆走したことで過失があると主張した一方、被告側は、児童は11歳であり、過失能力がないと主張しました。

判決のポイント

判決では、児童の過失と母親の監督責任を認めました。判事は、児童は小学生でもあり、交通ルールを理解していたはずだと指摘し、逆走は重大な過失であると述べました。また、母親は児童が自転車に乗ることを許可したものの、十分な監督を怠っていたとして、監督責任違反を認めました。

巨額賠償金の理由

被害者は事故後も意識が戻らず、寝たきりの状態となっています。判決では、被害者の後遺障害やその家族の精神的苦痛を考慮し、約9500万円という巨額の賠償金額が算定されました。

今後の影響

今回の判決は、児童の自転車事故に対する賠償責任の重さを改めて示しています。また、保護者には、子どもが自転車に乗る際には適切な監督を行うことが求められます。事故を防ぐためには、交通ルールの徹底やヘルメット着用などの安全対策が不可欠です。