道路上に青い矢印のようなマークがありますが、これは何ですか？

道路上に現れる青い矢印、その正体とは？

街中を自転車で走っていると、道路に青い矢印のようなマークを見かけることがあります。あれは何なのか、見たことはあるけれど意味が分からなかった人もいるのではないでしょうか。実はこのマーク、単なる飾りではなく、自転車に乗る私たちにとって重要な役割を担っています。

この青い矢印のようなマークは正式には「矢羽根」と呼ばれ、自転車の左側通行と車道における走行位置を明確に示すためのものです。道路交通法では、自転車は原則として車道の左側を走行することが定められています。しかし、車道幅が狭く、左側を走行すると自動車との接触の危険性が高い場合、矢羽根が描かれている箇所では、自転車は車道の中央寄り、矢羽根に沿って走行することが認められています。

矢羽根は、自転車利用者と自動車ドライバー双方にとって、安全な走行を確保するために重要な役割を果たします。

• 自転車利用者にとっては、矢羽根が示す走行位置に従うことで、自動車との接触リスクを減らし、安全に走行できます。
• 自動車ドライバーにとっては、矢羽根によって自転車の走行位置が明確になり、安全な運転を心がけることができます。

しかし、矢羽根は必ずしもすべての道路に描かれているわけではありません。そのため、矢羽根がない場所では、道路交通法に基づき、車道の左側を走行する必要があります。また、矢羽根があっても、その周囲の状況によって、安全な走行位置が変わる場合もあるため、常に周囲の状況に注意し、安全運転を心がけることが重要です。

矢羽根の存在を知り、その意味を理解することで、自転車と自動車が安全に共存できる道路環境を築くことができるでしょう。