高速道路の四角マークは何ですか？

高速道路に潜む、謎の四角マーク「グーパー標識」とは？ 雪国ドライバー必見の秘密を解き明かす！

高速道路を走行中、ふと目に留まる四角いマーク。特に雪国を走るドライバーであれば、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。一見、何の意味があるのか分からないこのマーク、実は冬の安全運転を大きく左右する重要な情報が隠されています。

この四角いマークの正体は、「グーパー標識」と呼ばれるもの。正式名称は「投排雪禁止板」です。雪国では、除雪された雪が路肩に高く積まれ、視界を遮ったり、風雪で路面状況が悪化したりすることがあります。そのため、場所によっては走行中の車から雪を排出することが許可されています。このグーパー標識は、まさにその「雪を捨てて良い場所」と「捨ててはいけない場所」をドライバーに知らせるための標識なのです。

では、なぜ「グーパー」という愛称で呼ばれるのでしょうか？ それは、標識のデザインに由来します。四角いマークは、雪の排出開始地点を示すもので、その形状が「グー」の形に似ていることから、そう呼ばれるようになりました。そして、雪の排出禁止区間の終わりには、十字型の標識が設置されます。こちらは「パー」の形に似ているため、合わせて「グーパー標識」と呼ばれているのです。

しかし、なぜ場所によって雪の排出が禁止されているのでしょうか？ その理由は、主に以下の３つが考えられます。

1. 排水施設の保護: 高速道路の排水溝は、雪や氷が詰まりやすい構造になっています。雪を排出することで、排水機能を損ない、路面凍結やハイドロプレーニング現象を引き起こす可能性があります。
2. 後続車への影響: 走行中に雪を排出すると、後続車の視界を遮ったり、雪塊が当たって事故を引き起こしたりする危険性があります。
3. 環境への影響: 路肩に堆積した雪には、融雪剤や道路上の汚染物質が含まれている場合があります。これを排出することで、周辺の環境に悪影響を与える可能性があります。

グーパー標識は、主に積雪の多い地域、特に東北地方や北陸地方などで見られます。これらの地域を冬季に運転する際には、グーパー標識に注意を払い、適切な場所で雪を排出するように心がけましょう。

グーパー標識を守ることは、自分自身の安全だけでなく、他のドライバーの安全、そして環境を守ることにも繋がります。雪道の運転は、常に危険と隣り合わせです。グーパー標識を理解し、安全運転を心がけましょう。

最後に、グーパー標識の存在を知らないドライバーも少なくありません。特に雪道に慣れていないドライバーは、標識の意味を理解せずに走行している可能性があります。周りのドライバーにもグーパー標識について情報共有し、より安全な雪道走行を実現しましょう。