黄色い中央線からはみ出して通行してもいいですか?

6 ビュー

黄色のセンターラインが実線の場合は、追い越しのためにはみ出して通行できません。ただし、工事や駐車車両など、やむを得ない障害物を避ける場合は、ウインカーを出して一時的に右側にはみ出すことができます。この場合、追い越しとはみなされません。

コメント 0 好き

黄色い中央線を越えても良い時? その疑問を徹底解説

運転中、黄色い中央線を目の前にして、「これ、越えても良いんだろうか…」と迷った経験はありませんか?多くのドライバーが抱くこの疑問について、道路交通法を基に詳しく解説します。

まず大前提として、黄色い中央線が「実線」の場合、原則として追い越しのために右側へはみ出して通行することは禁止されています。これは道路交通法第17条第5項に定められており、違反すると「通行区分違反」として罰則の対象となります。安全な走行を確保するための重要なルールです。

しかし、「原則」があるということは、例外も存在します。法律は常に状況の変化に対応できるよう、ある程度の柔軟性を持っています。黄色い実線を越えても良いケースとして、以下の2つが挙げられます。

  1. やむを得ない障害物を避ける場合:

道路工事、故障車、駐車車両、落下物など、道路上に避けられない障害物がある場合、安全を確認した上で一時的に右側にはみ出すことが認められています。ただし、これはあくまで一時的なものであり、障害物を避けた後は速やかに元の車線に戻る必要があります。この際、必ずウインカーを点灯させ、周囲の車両に注意を促すことが重要です。

重要なのは、この行為が「追い越し」とみなされないことです。追い越しとは、前方の車両を速度を上げて追い抜く行為を指します。障害物を避ける場合は、速度を落とし、安全に通過することが求められます。

  1. 道路標識や道路標示によって指示されている場合:

これは稀なケースですが、道路標識や道路標示によって、特定の状況下で黄色い実線を越えることが許可されている場合があります。例えば、道路工事現場などで、誘導員が指示に従って一時的に対向車線へ誘導するような場合です。この場合は、指示に従って安全に通行する必要があります。

注意すべき点:

  • 「邪魔な自転車を避けるため」は原則として認められません。自転車も車両であり、追い抜く場合は安全な距離を保ち、追い越し禁止の場所では追い越してはなりません。
  • 「対向車が来ないから大丈夫だろう」という安易な判断は非常に危険です。見通しの悪いカーブや坂道などでは、対向車の存在を予測し、絶対に右側へはみ出してはなりません。
  • 「慣れている道だから」という理由も通用しません。道路状況は常に変化するため、常に最新の注意を払い、安全運転を心がけましょう。

まとめ:

黄色い実線は原則として越えてはならない線ですが、障害物を避ける場合など、例外的に認められるケースも存在します。しかし、その際には必ず安全を確認し、ウインカーを点灯させるなど、周囲への配慮を怠らないことが重要です。道路交通法を遵守し、安全運転を心がけることで、交通事故を未然に防ぎ、快適なドライブを実現しましょう。もし判断に迷う場合は、無理に進まず、安全な場所で停車して状況を確認するようにしましょう。