9対1事故のむち打ちの示談金の相場は?

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交通事故で過失割合が9対1の場合、「入通院慰謝料」はむち打ちなどで17~80万円、「後遺障害慰謝料」は110~2,800万円が目安となります。ただし、あくまで目安であり、怪我の程度や治療期間によって金額は異なります。

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交通事故、過失割合9対1。むち打ち症の慰謝料相場、納得できる示談のために知っておくべきこと

交通事故に遭い、それが9対1という過失割合で、しかもむち打ち症になってしまった。そんな状況に直面された方は、精神的にも肉体的にも大変な苦痛を感じていることでしょう。特に、示談交渉となると、相手方の保険会社とのやり取りの中で、提示される慰謝料額が妥当なのかどうか、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

インターネット上には様々な情報が溢れていますが、ここでは、9対1の過失割合でむち打ち症になった場合の慰謝料相場について、より深く、そして実用的な情報をお届けします。

慰謝料の種類と相場

交通事故における慰謝料は、大きく分けて以下の3種類があります。

  1. 入通院慰謝料: 事故による怪我の治療のために、入院や通院を余儀なくされた場合に支払われる慰謝料です。
  2. 後遺障害慰謝料: 治療を続けても症状が改善せず、後遺症が残ってしまった場合に支払われる慰謝料です。
  3. 死亡慰謝料: 交通事故で亡くなられた場合に、遺族に対して支払われる慰謝料です。(今回はむち打ち症なので割愛します)

今回のケース、つまり9対1の過失割合でむち打ち症になった場合、注目すべきは入通院慰謝料と、後遺障害が残った場合に支払われる後遺障害慰謝料です。

一般的な相場としては、入通院慰謝料は、通院期間や治療内容によって大きく変動しますが、むち打ち症の場合、17万円から80万円程度が目安となることが多いです。しかし、これはあくまで目安であり、例えば、

  • 通院期間が長引いた場合
  • 治療内容が高度なものであった場合
  • 日常生活への支障が大きい場合

などには、より高額な慰謝料が認められる可能性もあります。

後遺障害慰謝料は、後遺症の程度によって金額が大きく異なります。むち打ち症の場合、後遺障害等級が認定される可能性はありますが、認定される等級によって慰謝料額は大きく変動します。110万円から2,800万円と幅広く、弁護士に相談することで、適切な等級認定と、それに見合った慰謝料を請求できる可能性が高まります。

示談交渉で損をしないために

示談交渉は、相手方の保険会社との交渉になりますが、保険会社は、自社の利益を優先するため、必ずしも被害者にとって最適な慰謝料額を提示してくれるとは限りません。そこで、以下の点に注意して交渉に臨むことが重要です。

  • 慰謝料の算定基準を知る: 慰謝料には、自賠責基準、任意保険基準、弁護士基準(裁判基準)という3つの算定基準があります。弁護士基準が最も高額になる傾向があるため、弁護士に相談し、適切な基準で慰謝料を算定してもらうことが重要です。
  • 治療状況をきちんと記録する: 通院期間、治療内容、症状の変化など、治療状況を細かく記録しておきましょう。これらの記録は、慰謝料を請求する際の重要な証拠となります。
  • 弁護士に相談する: 示談交渉に不安を感じる場合は、早めに弁護士に相談することをおすすめします。弁護士は、法律の専門家として、被害者の権利を守り、適切な慰謝料額を獲得するために尽力してくれます。

まとめ

交通事故によるむち打ち症は、見た目以上に深刻な症状を引き起こすことがあります。示談交渉においては、感情的にならず、冷静に、そして戦略的に交渉を進めることが重要です。弁護士に相談することで、示談交渉を有利に進め、納得のいく慰謝料を獲得できる可能性が高まります。諦めずに、専門家の力を借りながら、ご自身の権利を守りましょう。