救急車で運ばれた場合の料金は?

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救急搬送費用は、診察、検査、治療、入院、手術、薬剤費など、全ての医療費を合計した額から健康保険適用後の自己負担分です。 自己負担割合は保険の種類や状況により異なりますので、最終的な金額は医療機関への請求書を確認する必要があります。高額療養費制度の適用可能性もご確認ください。
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救急車で運ばれたら…気になる費用は?

突然の病気やケガ、意識を失うほどの体調不良…そんな時、頼りになるのが救急車です。しかし、「救急車は無料」という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれません。実際には、救急車を利用すると費用が発生するのでしょうか?

結論から言うと、救急車の利用自体に料金は発生しません。これは消防法という法律で定められており、全国どこでも変わりません。ただし、これはあくまでも「搬送」にかかる費用のみ。病院に到着してからの診察や治療、入院などは保険適用後の自己負担が発生します。

救急搬送後の医療費はいくらかかる?

救急搬送後の医療費は、診察、検査、治療、入院、手術、薬剤費など、医療行為全体にかかった費用から健康保険適用後の自己負担分となります。

自己負担額に影響する要素

  • 加入している健康保険の種類(国民健康保険、社会保険、後期高齢者医療制度など)
  • 年齢(70歳以上は医療費負担割合が異なる)
  • 所得(一定以上の所得がある場合は自己負担限度額が設定されている)
  • 受診した医療機関の種別(病院、診療所など)
  • 病気やケガの程度
  • 入院の有無や期間
  • 手術の有無や内容

上記のように、自己負担額はケースバイケースで大きく変動します。医療機関から請求書が届くまでは正確な金額は分かりません。

高額療養費制度の活用を検討しよう

医療費負担が大きくなってしまう場合は、高額療養費制度の利用を検討しましょう。これは、ひと月の医療費負担が一定額を超えた場合、その超過分を支給してくれる制度です。自己負担限度額は、年齢や所得によって異なります。

高額療養費制度を利用するメリット

  • ひと月の医療費負担を軽減できる
  • 事前に申請しておけば、医療機関の窓口で自己負担限度額を超える金額を支払う必要がない場合もある(限度額適用認定証の提示が必要)

救急車を呼ぶべきか迷った時は…

救急車は、命に関わる緊急事態に利用するものです。軽い症状で利用すると、本当に助けが必要な人の搬送が遅れてしまう可能性もあります。

救急車を呼ぶか迷う症状の場合

  • 救急相談センター(#7119)に電話して相談する
  • かかりつけ医に電話で相談する
  • 自宅近くの病院を探し、受診が可能かどうか確認する

まとめ

救急車の利用自体は無料ですが、病院での治療費は自己負担となります。医療費負担を軽減するために、高額療養費制度の活用も検討しましょう。また、救急車を呼ぶべきか迷った時は、#7119 や医療機関に相談するようにしましょう。