1株当たりの配当額はどうやって計算するんですか?

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1株当たり配当金(DPS)は、「配当金総額 ÷ 発行済株式数」で計算します。業界中央値は約29円で、高配当かどうかは業種や企業の成長性も考慮する必要があります。

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1株当たり配当額を計算する方法

1株当たり配当金(DPS)は、企業が株主に支払う配当金の額と、発行済株式数によって決まります。DPSを計算するには、次の公式を使用します。

1株当たり配当金(DPS)= 配当金総額 ÷ 発行済株式数

具体例:

  • 企業が1億円の配当金を支払うことを決定し、発行済株式数が1,000万株の場合、DPSは次のようになります。

DPS = 100,000,000円 ÷ 10,000,000株 = 10円

したがって、この企業のDPSは1株当たり10円ということになります。

業界のベンチマーク

東京証券取引所の全上場企業の平均DPSは、約29円となっています。ただし、業界によってDPSの平均値には大きなばらつきがあります。たとえば、公益事業や不動産などの安定した業界では、DPSが高くなる傾向があります。一方、ハイテクやバイオテクノロジーなどの成長性のある業界では、DPSは低くなる傾向があります。

高配当を判断する際の考慮事項

DPSが高いか低いかを判断する際は、次の要因を考慮することが重要です。

  • 業種: 業界の平均DPSと比較する。
  • 企業の成長性: 成長の早い企業は、利益を再投資することが多く、DPSは低い傾向にあります。
  • 収益性: 高収益企業は、配当金の支払いに十分な資金を確保できる可能性が高い。
  • 負債: 負債が多い企業は、配当金の支払いを維持するために借り入れに頼る可能性があります。

これらの要因を総合的に考慮することで、高配当であるかどうかを判断できます。