山手線は正式にはどこからどこまで？

山手線：東京の動脈を巡る環状線

山手線は、東京を代表する環状線で、首都圏の鉄道網の生命線となっています。その全長は約20.6kmで、東京の中心部をほぼ完全に囲んでいます。

起点と終点：品川駅と田端駅

正式名称は東海道本線支線で、起点と終点は品川駅と田端駅となります。品川駅は東海道本線の起終点でもあり、都心の西の玄関口となっています。一方、田端駅は山手線と東北本線の分岐点であり、北区の中心駅です。

主要駅と運行形態

山手線は29駅で構成されており、東京の中心的なターミナル駅をすべて網羅しています。主要駅には、渋谷、新宿、池袋、上野、東京駅などが含まれます。

環状線を一周する列車は外回り（反時計回り）と内回り（時計回り）の2種類があります。外回り列車は品川駅から田端駅に向かい、内回り列車は田端駅から品川駅に向かいます。

利便性と混雑

山手線は東京で最も利用客の多い鉄道路線の一つで、平日には約400万人が利用しています。高い利便性から、東京のビジネスマン、学生、観光客にとって欠かせない交通手段となっています。

しかし、混雑も深刻な問題となっており、特にラッシュアワー時は各駅が人で溢れかえります。そのため、山手線では混雑緩和のための各種対策が講じられています。

東京の象徴

山手線の運行形態と通過する主要地域から、東京の象徴的な存在と言えます。東京の街並みを象徴するランドマークであるだけでなく、東京の交通網の要である役割を果たしています。

歴史と発展

山手線は1885年に品川駅と赤羽駅（現在は埼京線）を結ぶ路線として開業しました。その後、段階的に延長され、1925年に現在の環状線となりました。

近年では、車輌の更新やホームドアの設置など、さらなる利便性向上のための取り組みが行われています。山手線は今後も東京の重要な交通機関として、人々の生活を支え続けることでしょう。