同伴家族分をまとめて申告できますか?

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家族全員の税関申告は、代表者1名でまとめて手続き可能です。ただし、電子申告ゲート利用時は、システム仕様上、各個人の申告が必須となります。代表者による一括申告は、通常の窓口での手続きに限定されますのでご注意ください。

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家族旅行の税関申告、まとめてできる?同伴家族分の申告のポイント

家族で海外旅行へ行く際、税関での手続きはスムーズに済ませたいもの。特に小さなお子様連れや、高齢の親御さんと一緒の場合は、一人ひとりの申告に手間取っていると、旅の始まりが疲れてしまうこともあります。そこで気になるのが、「家族全員分の税関申告を、代表者1名でまとめて行うことはできるのか?」という点です。

結論から言うと、原則として、家族全員分の税関申告を代表者1名でまとめて行うことは可能です。 これは、税関職員に口頭で申告する従来の方法による手続きの場合です。しかし、近年普及が進んでいる電子申告ゲートを利用する場合には、システムの仕様上、各個人での申告が必須となります。 つまり、家族全員がそれぞれパスポートをスキャンし、質問に答える必要があるのです。

まとめて申告できるのは、税関職員がいる通常の窓口での手続きに限られます。窓口で「家族全員分をまとめて申告します」と伝えれば、代表者1名が家族全員分の携帯品・別送品申告書を提出し、口頭で申告内容を伝えることができます。

ただし、いくつかの注意点があります。

1. 未成年者や意思能力に制限のある方の申告:

未成年者や意思能力に制限のある方の申告は、法定代理人または後見人などが代理で行うことができます。この場合も、代表者1名がまとめて申告することができます。

2. 高額な物品の申告:

家族の中に、高額な物品(免税範囲を超える物品)を持ち込んでいる人がいる場合、その物品については個別に詳細な申告が必要となる可能性があります。代表者がまとめて申告する際にも、高額物品の有無を明確に伝え、必要に応じて個別の申告書を提出する準備をしておきましょう。

3. 家族全員が同一の税関検査場を通過する必要がある:

代表者がまとめて申告する場合、家族全員が同一の税関検査場を通過する必要があります。別々に税関検査場を通過することはできませんので、注意してください。

4. 電子申告ゲートのメリット・デメリット:

電子申告ゲートを利用すると、申告手続きが迅速化され、待ち時間を短縮できるというメリットがあります。しかし、前述の通り家族全員が個別に申告する必要があるため、小さなお子様連れや高齢者の方にとっては、かえって手間がかかる場合もあります。状況に応じて、通常の窓口と電子申告ゲートを使い分けるのが賢明です。

スムーズな税関申告のために、旅行前に以下の点を再確認しておきましょう。

  • 家族全員の携帯品・別送品の有無と内容
  • 免税範囲を超える物品の有無
  • 電子申告ゲートの利用可否
  • 必要書類(パスポート、携帯品・別送品申告書など)

事前の準備をしっかり行うことで、税関での手続きをスムーズに進め、快適な旅のスタートを切ることができます。家族旅行の際は、ぜひこれらのポイントを踏まえ、状況に合わせた申告方法を選択しましょう。