MNPしたら自動で解約されますか？

MNP転出手続き完了！自動解約って本当？ 知っておくべき注意点と例外

MNP（携帯電話番号ポータビリティ）を利用して、携帯電話会社を乗り換える際、誰もが気になるのが「元の携帯電話会社との契約はどうなるの？」という点でしょう。多くの場合、MNP転入手続きが完了すれば、自動的に元の契約は解約されると理解されていますが、本当にそうなのでしょうか？ 完全に自動解約と鵜呑みにせず、いくつか注意すべき点や例外ケースを知っておくことで、スムーズなMNPを実現できます。

基本は自動解約、でも油断は禁物！

MNP転入手続きが問題なく完了した場合、原則として元の携帯電話会社との契約は自動的に解約されます。これは、転入先の携帯電話会社が元の携帯電話会社に解約通知を送る仕組みになっているためです。つまり、ユーザー自身で解約手続きを行う必要はありません。

しかし、だからといって完全に安心するのは早計です。以下のようなケースでは、自動解約されない、またはトラブルに繋がる可能性があります。

注意点1：転入先の契約が不成立になった場合

MNP転入手続きを進めたものの、何らかの理由で転入先の携帯電話会社との契約が成立しなかった場合、元の携帯電話会社との契約は解約されません。例えば、本人確認書類の不備や、審査落ちなどが考えられます。この場合、元の契約はそのまま継続されるため、二重に料金が発生する可能性もあります。転入先の契約が成立したかどうか、しっかりと確認することが重要です。

注意点2：オプション契約の存在

携帯電話の契約には、様々なオプションサービスが付帯している場合があります。これらのオプションサービスの中には、MNPによる自動解約の対象外となるものも存在します。例えば、特定のコンテンツサービスや、保証サービスなどが挙げられます。これらのオプションサービスを解約したい場合は、別途、元の携帯電話会社に解約手続きを行う必要があります。契約内容をしっかりと確認し、不要なオプションサービスは忘れずに解約しましょう。

注意点3：家族割などのグループ契約

家族割など、複数の回線で構成されるグループ契約の場合、MNPで1回線だけを解約すると、グループ全体の割引率が変更になる場合があります。これにより、残りの回線の料金が上がってしまう可能性も考えられます。MNPを行う前に、家族割などのグループ契約への影響をしっかりと確認し、必要であれば他の回線もまとめてMNPを検討する、あるいは別の割引プランに変更するなどの対策を講じましょう。

注意点4：解約違約金、残債の確認

契約期間の縛りがあるプランの場合、MNP転出時に解約違約金が発生する可能性があります。また、端末の分割払いが残っている場合は、残債を一括で支払う必要が生じる場合もあります。これらの費用は、MNPを行う前にしっかりと確認しておくことが重要です。事前に確認しておくことで、想定外の出費を防ぐことができます。

まとめ：MNPは計画的に！

MNPは便利な制度ですが、自動解約されるからといって油断せず、事前にしっかりと準備しておくことが大切です。転入先の契約状況、オプション契約の有無、家族割などのグループ契約への影響、解約違約金や残債の有無などを確認し、計画的にMNPを進めることで、スムーズな乗り換えを実現することができます。不明な点があれば、元の携帯電話会社に問い合わせることをお勧めします。