上座と下座は左右どちらが上ですか?

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日本の伝統的な礼法では、左を上位、右を下位とします。「左上右下」が基本です。しかし、正面から見ると右側が上位になり、ひな壇がある場合は、ひな壇から見て左が上位となります。
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上座と下座の序列

日本の伝統的な礼法では、上座と下座の序列が重視されています。この序列は、空間を「左上右下」という基準でとらえたものです。

通常の位置関係

正面から見たとき、左側が上座右側が下座となります。これは、昔の人が左手を上位として扱っていた名残りです。

ひな壇がある場合

ひな壇がある場合は、正面から見て右側が上座となります。ひな壇は権威や格式の高さを表し、最も高い位置にある人が最も上位とされています。

その他の例外

以下の場合も、例外的に右側が上座となります。

  • 御簾や衝立で区切られた場合
  • 寺院や神社の本堂や本殿の場合
  • 宴会などの席次表が指定されている場合

理由

右側に上座が置かれるのは、以下のような理由があります。

  • 右利きが多いので、右側に上位者がいると、左利きの下位者が奉仕しやすい
  • 神社の太鼓(左義長)や仏閣の鐘(梵鐘)は、通常右側に配置されているため
  • 右側は太陽が昇る方角で、古代では太陽が神聖視されていたため

注意点

上座と下座の序列は、日本の伝統的な礼法であり、あらゆる場面で厳格に適用されるわけではありません。合理性や実用性を考慮して、実際には柔軟に対応される場合もあります。