刺身で日本一なのは？

刺し身で日本一を誇る富山県

日本各地で親しまれる刺身ですが、その中でも日本一の産地として名を馳せているのが富山県です。富山県が誇る富山湾は「天然のいけす」と呼ばれるほど豊かな漁場となっており、日本の刺身の約3割がこの富山湾で水揚げされています。

富山湾の恵み

富山湾は日本海のほぼ中央に位置し、周囲を山に囲まれています。この特殊な地形が湾内の豊かな生態系を育んでおり、日本海に生息する魚介類の約半数が富山湾で確認されています。豊富なプランクトンが魚介類の餌となり、さらにそれらの魚介類を捕食する大型の肉食魚も生息しています。この食物連鎖によって、富山湾では多種多様な魚介類が健康に育っています。

一年を通して新鮮な刺身

富山湾は北アルプスの伏流水が注ぎ込み、プランクトンが豊富なため、水質が良好です。さらに、湾内の深場は冷たい湧水によって保たれており、魚介類が一年を通して安定的に生息できます。そのため、富山県では四季折々の旬の魚介類を新鮮な刺身で味わうことができます。

特産の高級魚「氷見寒ぶり」

富山県を代表する高級魚といえば「氷見寒ぶり」です。脂がのったブリが富山湾の冷たい海流で引き締まり、旨味が凝縮されています。毎年12月から2月頃に水揚げされ、その身の美しさから「海の宝石」とも呼ばれています。

その他の絶品刺身

氷見寒ぶりに加えて、富山県では「白えび」や「ホタルイカ」「バイ貝」「のどぐろ」など、数々の絶品刺身が味わえます。これらの魚介類は、富山湾の恵まれた環境で育ったからこそ味わえる逸品となっています。

富山湾の新鮮で質の高い刺身は、富山県の誇る食文化のシンボルです。日本一の刺身の産地として、富山県はこれからも人々を魅了し続けることでしょう。