消費税8%のお酒は?

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アルコール度数が1度以上の酒類は、消費税10%が適用されます。一方、みりん風調味料やノンアルコールビール、アルコール度数が1度未満の料理酒や甘酒などは、食料品扱いとなり軽減税率が適用され、消費税は8%です。

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消費税8%のお酒ってどんなもの? アルコール度数1%未満の飲み物と調味料の境界線

お酒好きの方なら、お酒を買う際に消費税が10%であることはご存知でしょう。しかし、実は一部のお酒やお酒に似た商品は消費税8%で購入できることを知っていますか?この記事では、消費税8%で購入できるお酒と、その背景にある理由について詳しく解説します。

まず大前提として、アルコール度数1%以上の飲料は酒税法上の「酒類」に分類され、消費税は10%です。ビール、日本酒、ワイン、焼酎などはもちろんのこと、梅酒やリキュールなどもこの範疇に入ります。

では、消費税8%で購入できる「お酒」とは一体どんなものなのでしょうか? それは、主にアルコール度数1%未満の飲料と、みりん風調味料です。

1. アルコール度数1%未満の飲料

代表的な例として、ノンアルコールビール、アルコール度数0.5%未満の甘酒、料理酒などが挙げられます。これらは厳密には「酒類」ではないため、酒税法の対象外となり、軽減税率8%が適用されます。

ノンアルコールビールは、ビールの風味を楽しみながらも、運転前や妊娠中など、アルコールを摂取できない状況でも気軽に飲めることから人気が高まっています。また、近年健康志向の高まりから、砂糖不使用や低カロリーのノンアルコールビールも登場し、選択肢も広がっています。

甘酒も、近年健康飲料として注目を集めています。米麹や酒粕から作られる甘酒は、ビタミンやアミノ酸が豊富で「飲む点滴」とも呼ばれます。ただし、甘酒の中にはアルコール度数1%以上のものも存在するので、購入時にラベルをよく確認することが重要です。

料理酒も、アルコール度数によって消費税率が変わります。アルコール度数1%未満の料理酒は、調味料として扱われ消費税8%となります。一方、アルコール度数1%以上の料理酒は酒税法上の酒類となり、消費税は10%です。料理に使用する場合は、アルコール度数1%未満の料理酒を選べば、コストを抑えることができます。

2. みりん風調味料

みりん風調味料は、みりんに似せた調味料ですが、アルコール度数が1%未満、もしくはアルコールを含まないため、酒税法の対象外となり、消費税8%で購入できます。みりん本来の風味や照り焼き効果を期待する場合は、本みりん(アルコール度数約14%)を選ぶ必要がありますが、日常的な料理でみりんの風味を少し加えたい場合は、みりん風調味料で代用することでコストを抑えられます。

消費税率の確認方法

商品に表示されているラベルを確認することで、消費税率を判断できます。「酒類」と表示されている場合は消費税10%、「清涼飲料水」や「調味料」と表示されている場合は消費税8%です。特に、甘酒や料理酒のように、アルコール度数によって消費税率が変わる商品については、ラベルをよく確認するようにしましょう。

まとめ

消費税8%で購入できる「お酒」は、厳密には「酒類」ではなく、アルコール度数1%未満の飲料やみりん風調味料のことを指します。ノンアルコールビール、一部の甘酒や料理酒などが該当します。購入時にはラベルをよく確認し、適切な消費税率で商品を購入するようにしましょう。また、それぞれの商品の特性を理解し、用途に合わせて使い分けることで、より賢くお酒を楽しむことができます。