腸胃炎 幾天可正常飲食?

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急性腸胃炎は、下痢、腹痛、嘔吐が主な症状で、重症化すると発熱や粘液便、血便も起こります。原因菌は様々で、症状の程度によりますが、回復には通常5~10日かかります。急性期には6~8時間絶食し、腸を休ませることが重要です。その後は、徐々に消化の良い食事から始めるべきです。完治まで、脱水症状に注意し、水分補給を十分に行いましょう。

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腸胃炎からの回復:いつになったら普通に食事ができる?

急性腸胃炎は、突然の腹痛や下痢、嘔吐といった症状に見舞われ、非常につらいものです。原因はウイルスや細菌など様々ですが、「いつになったら普通の食事ができるんだろう…」と不安になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、腸胃炎からの回復期における食事の進め方について、具体的な期間とともに解説します。

腸胃炎の急性期:まずは腸を休ませることが最優先

症状が最も激しい急性期は、無理に食事を摂らずに、まずは腸を休ませることが重要です。一般的には、発症後6〜8時間は絶食し、水分補給に専念します。この際、冷たい水ではなく、常温または少し温かい経口補水液や薄めたスポーツドリンクなどを少量ずつ飲むのが理想的です。嘔吐がひどい場合は、無理に水分を摂らず、医療機関を受診しましょう。

回復期:徐々に食事をステップアップ

症状が落ち着いてきたら、少しずつ食事を再開していきます。ただし、いきなり普段通りの食事に戻すのは禁物です。消化の良いものから、ゆっくりと段階的に食事の内容をレベルアップしていくことが大切です。

回復期の食事のステップ

  1. 重湯・お粥、具なしスープ、うどん: 最初は、消化に非常に優しく、刺激の少ないものから始めましょう。味付けも薄味を心がけ、少量ずつ食べます。
  2. 柔らかく煮た野菜、白身魚、鶏むね肉(皮なし): 状態が良ければ、少しずつ具材を増やしていきます。野菜は柔らかく煮込み、繊維質の少ないものを選びましょう。タンパク質は、脂質の少ない白身魚や鶏むね肉がおすすめです。
  3. 徐々に普段の食事へ: 症状が安定してきたら、徐々に普段の食事に戻していきます。しかし、まだ消化に負担のかかるもの(揚げ物、脂っこいもの、刺激物、アルコールなど)は避けましょう。

食事再開の目安となる期間

  • 症状が軽い場合: 2〜3日程度で、徐々に普段の食事に戻せる可能性があります。
  • 症状が重い場合: 5日〜1週間程度、あるいはそれ以上かかる場合もあります。

腸胃炎後の食事で気をつけること

  • 少量ずつ、ゆっくりと食べる: 一度にたくさんの量を食べると、再び腸に負担がかかってしまう可能性があります。
  • よく噛んで食べる: よく噛むことで、消化を助けます。
  • 刺激物を避ける: アルコール、カフェイン、香辛料などは、腸を刺激する可能性があります。
  • 脂っこいものを避ける: 揚げ物や脂身の多い肉などは、消化に時間がかかります。
  • 乳製品を控える: 乳製品に含まれる乳糖は、下痢を悪化させる可能性があります。
  • 食物繊維の多いものを控える: ごぼうやきのこなど、不溶性食物繊維の多い食品は、腸を刺激する可能性があります。
  • 水分補給を継続する: 食事だけでなく、こまめな水分補給も忘れずに行いましょう。

重要なこと:自己判断は禁物!

上記はあくまで一般的な目安であり、個々の症状や体調によって回復のペースは異なります。少しでも不安な場合は、自己判断せずに、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。特に、高熱が出たり、血便が出たり、脱水症状がひどい場合は、すぐに受診しましょう。

腸胃炎は非常につらい病気ですが、適切な対処と食事療法を行えば、必ず回復します。焦らず、ゆっくりと腸をいたわりながら、健康な食生活を取り戻しましょう。