顔合わせの食事会の最後は？

顔合わせ食事会、大切な二人の門出を祝う、そして両家の絆を深める大切な時間。準備から当日まで、様々な配慮が求められますが、その締めくくりもまた、好印象を左右する重要なポイントです。華やかな食事と温かい会話が交わされた後、どのように会を締めくくるかで、参加者全体の印象が大きく変わるでしょう。 では、顔合わせ食事会の最後は、どのようにすれば良いのでしょうか？

まず、食事会の最後は、新郎新婦、もしくは新郎側の父（あるいは母）による締めの挨拶が一般的です。 形式張った挨拶ではなく、あくまで「感謝の気持ち」と「今後の展望」を簡潔に、そして温かく伝えることが大切です。 堅苦しい言葉遣いは避け、自然体で、心からの言葉を選びましょう。

例えば、新郎が挨拶する場合、「本日はお忙しい中、両家の顔合わせの食事会にご出席いただき、誠にありがとうございました。皆様のお陰で、とても温かく、楽しい時間を過ごすことができました。○○さん（花嫁）と私は、これからの人生を共に歩んでいく中で、お互いを尊重し、支え合い、幸せな家庭を築いていきたいと考えております。至らぬ点も多い私たち夫婦ではございますが、皆様にご理解とご支援を賜りながら、幸せな家庭を築いていきたいと存じます。本日は誠にありがとうございました。」といった具合です。

ポイントとなるのは、感謝の言葉を具体的に述べることです。「○○さんが作ってくださった料理がおいしかった」「皆様の温かいお言葉が嬉しかったです」など、具体的なエピソードを交えることで、より気持ちが伝わり、心温まる締めくくりとなります。 また、今後の展望についても、具体的な目標を語るのではなく、「お互いを尊重し、支えあいながら幸せな家庭を築いていきたい」といった、大まかな方向性を示す程度にとどめましょう。 長々と語るよりも、簡潔で心に響く言葉が好印象につながります。

挨拶が終わった後、会計については事前に済ませておくことがスムーズな退席を促し、参加者への配慮を示す上で重要です。 会計を済ませておくことで、参加者は気兼ねなく、会話を楽しみ、また早めに失礼することもできます。 事前にレストランと相談し、会計方法を決定しておきましょう。

最後に、参加者一人一人に、感謝の言葉を伝えることが大切です。 「本日はありがとうございました」「楽しい時間をありがとうございました」と、個別にお礼を述べることで、一人ひとりに気持ちが伝わり、好印象を与えます。 特に遠方から参加された方や、高齢の方には、特に丁寧な言葉遣いと配慮が必要です。

顔合わせ食事会は、両家の最初の出会いの場であり、今後の人生においても重要な節目となる大切なイベントです。 締めの挨拶と、それに関わる配慮によって、参加者へ感謝の気持ちが伝わり、良好な関係を築き、今後の良好な関係の始まりを印象付けることができるのです。 準備段階から、そして最後の一言まで、細やかな心遣いが、素敵な顔合わせ食事会を成功させる鍵となるでしょう。 素敵な門出を迎えられるよう、心から祈念いたします。