食事が終わったらナイフとフォークはどのように並べますか?

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食事後、ナイフは刃を内側にして、フォークは背を下にして時計の4時の方向に並べます。食べきれない料理が残った場合は、ナイフで右に寄せてから同じ方向に重ねます。この配置は、食事が終了したことを示し、皿の下げ上げを合図します。

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食事を終えた合図、ナイフとフォークの正しい置き方

レストランでの食事、美味しい料理を堪能した後、ふと疑問に思うことはありませんか?食べ終わった食器、ナイフとフォークはどうやって置けばいいんだろう…と。適当に置いてしまうのはちょっと気が引けますよね。実は、ナイフとフォークの置き方にはマナーがあり、それによってウェイターやウェイトレスに食事が終わったことを伝えることができるのです。今回は、その正しい置き方と、知っておくと便利なちょっとしたコツをご紹介します。

一般的に、食事が終わったことを示すナイフとフォークの置き方は「4時の方向」と言われています。具体的には、ナイフの刃を内側に向けて、フォークの背を下にして、時計の4時を指すように斜めに重ねて置きます。この時、ナイフとフォークの先端は皿の中央に向けるように意識しましょう。まるで、これから一口食べようとしていた矢印が、食事を終えてひと休みしているようなイメージです。

この「4時の方向」には、いくつかの利点があります。まず、ウェイターやウェイトレスがテーブルを片付ける際に、ナイフとフォークを安全に持ち上げることができます。刃が内側を向いているため、誤って手を切る心配もありません。また、フォークの背を下にすることで、食べかすなどがテーブルクロスに落ちにくくなります。さらに、この配置は視覚的にも美しく、食事の締めくくりにふさわしい上品さを演出します。

しかし、ここで注意しておきたいのは、残っている料理の量です。綺麗に食べきった場合は上記の「4時の方向」で問題ありません。しかし、食べきれない料理が残ってしまった場合は、少し工夫が必要です。まず、残った料理をナイフで右側に優しく寄せ集めます。これは、自分がどの部分を食べたのか、どの部分が食べ残しなのかを明確にするためです。その後、ナイフとフォークを「4時の方向」に重ねて置きます。この際、ナイフとフォークで食べ残しを覆うような形にならないよう気をつけましょう。食べ残しを隠すのではなく、きちんと示すことが大切です。

また、「8時20分」のように、ナイフとフォークをハの字に置くのは、ヨーロッパの一部の地域では「まだ食べている途中」という意味を持つ場合があります。日本でも同様の解釈をするレストランもあるため、食事が終わったことを伝えたい場合は避けた方が無難です。

さらに、ナイフとフォークを平行に揃えて置くのも、地域によっては「料理が美味しくなかった」というネガティブなメッセージとして受け取られる可能性があります。特にフォーマルな場では、誤解を招かないよう「4時の方向」を心掛けましょう。

最後に、ナイフとフォークの置き方は、国や地域、レストランによって微妙な違いがある場合もあります。もし不安な場合は、周りの人の様子を参考にしたり、お店のスタッフに尋ねてみるのも良いでしょう。正しいマナーを身につけ、気持ちの良い食事の時間を過ごしましょう。