ユニットバスの反対は何ですか？

ユニットバスの対極にある在来工法

ユニットバスとは、壁や床、浴槽をあらかじめ工場で一体成型し、現場で組み立てた浴室のことです。一方、ユニットバスと対照的な工法が「在来工法」と呼ばれています。

在来工法のメリット

在来工法は、ユニットバスに比べて以下のようなメリットがあります。

• 自由度の高さ： 在来工法は、現場で一から施工するため、サイズやデザインを自由に設計できます。ユニットバスでは実現しにくい、ヒノキや大理石などの高級素材を使用することも可能です。
• 防水性の確保： 在来工法では、壁や床に専用の防水材を塗布することで防水性を実現します。ユニットバスと異なり、防水層が剥離したり、継ぎ目から水が浸入したりするリスクが低くなります。
• メンテナンス性の向上： 在来工法の浴室は、ユニットバスのように全体を交換する必要がありません。部分的に破損した場合でも、その部分のみを修理できます。また、配管や電気設備を壁や床に埋め込むため、メンテナンスや交換が容易です。

在来工法のデメリット

自由度が高い反面、在来工法にもいくつかのデメリットがあります。

• 工期が長い： ユニットバスは工場で生産されているため、設置が迅速です。一方、在来工法は現場で施工するため、完成までに時間がかかります。
• コストがかかる： 在来工法は、ユニットバスに比べて材料や工賃が高くなります。高級素材を使用したり、複雑なデザインを採用したりすると、さらにコストが上昇します。
• 職人技が必要： 在来工法は、熟練した職人が施工する必要があります。経験不足の職人が施工すると、防水性が確保できなかったり、トラブルが発生したりする可能性があります。

どちらの工法が良いか？

ユニットバスと在来工法のどちらを選択するかは、予算、ニーズ、好みによって異なります。ユニットバスは、低コストで短期間に施工できるというメリットがありますが、デザインの自由度は低くなります。一方、在来工法は、高級素材を使用したり、自由に設計したりできますが、コストと工期がかかります。

浴室を新築または改装する際には、それぞれの工法のメリットとデメリットを考慮し、適切な工法を選択することが大切です。