建築用語で「バタ角」とは何ですか?

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建築現場で「バタ角」と呼ばれるのは、断面が四角い鋼管パイプです。一般的には角パイプと呼ばれ、長方形や正方形の形状をしています。材質は鋼製が一般的ですが、木質やアルミ製、高張力鋼材など用途に応じて様々な種類があります。現場での略称として広く浸透している呼称と言えるでしょう。

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バタ角:建築現場の縁の下の力持ち、その正体と役割

建築現場で頻繁に耳にする「バタ角」。響きからは何かの技法や特殊な工具を想像するかもしれませんが、その正体は意外と身近な存在、断面が四角い鋼管パイプのことです。一般的には「角パイプ」と呼ばれることが多く、長方形や正方形の形状をしています。

では、なぜ「バタ角」という、少し変わった名前で呼ばれるのでしょうか?

その語源は定かではありませんが、いくつかの説があります。

  • 「バタバタ」という音説: 角パイプを運搬する際に、他の資材とぶつかって「バタバタ」と音がすることから名付けられたという説。
  • 「端(はた)」説: 角パイプが部材の端(はた)を保護するために使用されることが多かったことから、その「はた」が訛って「バタ」になったという説。
  • 形状からの連想説: 角パイプの断面が、バターを切った時の形に似ていることから名付けられたという説。

いずれにせよ、現場で働く職人たちが、その形状や用途、あるいは作業時の音などから連想し、自然発生的に生まれた愛称であると考えられます。

バタ角の材質と用途

バタ角の材質は、鋼製が最も一般的です。鋼材の強度と加工のしやすさが、建築現場での多様な用途に適しているからです。しかし、用途によっては、木質、アルミ、高張力鋼材なども用いられます。

具体的には、以下のような用途で使用されます。

  • 構造材: 柱や梁などの構造部材として、建物の骨組みを支えます。特に、軽量鉄骨造(LGS)の建物では、主要な構造材として使用されます。
  • 仮設材: 型枠の支保工や、足場の部材として、工事中の安全を確保するために使用されます。
  • 補強材: 既存の構造物の耐震補強や、開口部の補強に使用されます。
  • 保護材: 壁や柱の角を保護するために、角に沿って取り付けられます。
  • その他: 手すり、フェンス、看板のフレームなど、様々な用途に使用されます。

バタ角のメリット

バタ角は、丸パイプに比べて、以下のようなメリットがあります。

  • 高い強度: 同じ断面積であれば、丸パイプよりも高い強度を持つため、より軽量化が可能です。
  • 接合の容易さ: 平面部分があるため、他の部材との接合が容易です。溶接、ボルト締め、ビス止めなど、様々な方法で接合できます。
  • 安定性: 四角い形状のため、丸パイプよりも安定性が高く、転がりにくいです。
  • デザイン性: 建物のデザインに合わせやすく、意匠性の高い仕上がりが可能です。

まとめ

「バタ角」は、建築現場で欠かせない存在であり、その用途は多岐にわたります。一見すると地味な存在ですが、建物の強度を支え、工事の安全を確保し、デザイン性を高めるなど、重要な役割を担っています。

次に建築現場を訪れる機会があれば、ぜひ「バタ角」に注目してみてください。その頑丈さ、多様な用途、そして現場の職人たちに愛される存在感に、きっと新たな発見があるはずです。