CLとは建築用語で何ですか?

8 ビュー

建築図面におけるCLは、クローゼットの略称です。衣類や日用品などを収納するための、比較的小規模な収納スペースを指します。押入れのような収納空間もCLと表記される場合があります。

コメント 0 好き

建築図面におけるCLとは何か? 知っておきたいクローゼットの意味と活用

建築図面でよく見かける「CL」という表記。これは一見すると何の略なのか見当もつかないかもしれません。しかし、建築、特に住宅設計に関わる人にとっては非常に重要な情報源となる記号なのです。

ずばり、CLは「クローゼット (Closet)」の略称です。クローゼットとは、衣類や日用品、場合によっては季節用品などを収納するための、比較的小規模な収納スペースを指します。洋室だけでなく、和室に設けられる押入れのような収納空間も、図面によってはCLと表記されることがあります。

なぜ図面にCLと表記するのか?

建築図面は、建物の構造や設備、空間配置などを正確に伝えるための設計図です。クローゼットの位置、大きさ、内部構造(棚の有無、ハンガーパイプの位置など)を示すことで、施工業者や設計者だけでなく、最終的にその建物を使用する人にとっても、空間の有効活用を考える上で重要な情報となります。

CLを見る際のポイント

図面上でCLを確認する際には、以下の点に注目すると良いでしょう。

  • 位置: どの部屋に隣接しているか、動線上どのような位置にあるかを確認します。例えば、寝室に隣接していれば衣類収納に、玄関近くにあればコートや傘の収納に便利です。
  • サイズ: 間口、奥行き、高さなどを確認します。収納したい物の大きさを考慮し、十分なスペースがあるか検討しましょう。
  • 内部構造: 棚やハンガーパイプの有無、数、位置を確認します。収納したい物に合わせて、使いやすい構造になっているか確認しましょう。棚の高さが調整可能かどうかなども確認ポイントです。
  • 扉の種類: 開き戸、折れ戸、引き戸など、扉の種類によって使い勝手が異なります。設置場所や動線を考慮して、最適な扉の種類を選びましょう。
  • 換気: 換気口の有無を確認します。湿気がこもりやすいクローゼットでは、換気は非常に重要です。カビの発生を防ぐためにも、換気性能は確認しておきましょう。

CLの多様な使い方

クローゼットは単なる収納スペースとしてだけでなく、工夫次第で様々な用途に活用できます。

  • ウォークインクローゼット: 広めのクローゼットであれば、中で着替えができるウォークインクローゼットとして活用できます。
  • ファミリークローゼット: 家族全員の衣類や日用品をまとめて収納できるファミリークローゼットは、家事効率を向上させる効果があります。
  • シューズクローゼット: 玄関に隣接したシューズクローゼットは、靴だけでなく、傘やアウトドア用品なども収納できます。
  • パントリー: キッチンに隣接したクローゼットは、食品や調味料などを収納するパントリーとして活用できます。

建築図面におけるCLの表記は、単なる「クローゼット」という意味以上の情報を含んでいます。位置、サイズ、内部構造などを確認することで、より快適で機能的な住空間を実現するためのヒントを得られるでしょう。間取り図を見る際には、CLの存在を意識して、その可能性を最大限に引き出すことを心がけましょう。