事故で10対0で怪我がなくてもいくらもらえる？

事故で10対0で怪我がなくてもお金はもらえる？慰謝料請求の可能性を徹底解説！

交通事故は、いつどこで巻き込まれるか分かりません。たとえ自分が安全運転をしていても、もらい事故の可能性はゼロではありません。特に追突事故の場合、自分が10対0で被害者になるケースも多いでしょう。

「事故に遭ったけど、幸い怪我はなかった…」

そんな時、加害者に対して慰謝料請求はできるのでしょうか？結論から言うと、10対0で過失割合が完全に相手にある場合でも、怪我がない場合の慰謝料請求は難しいのが現状です。

怪我がない場合の請求は？ 物損と慰謝料の違い

交通事故の損害賠償は、大きく分けて「物損」と「慰謝料」の2種類があります。

• 物損： 車の修理費や部品代など、物的損害に対する賠償のこと。
• 慰謝料： 交通事故によって受けた精神的苦痛に対する賠償のこと。

怪我がない場合、請求できるのは原則として「物損」のみとなります。これは、慰謝料が精神的苦痛に対する賠償であるため、怪我をしていない場合はその前提を満たさないからです。

10対0でも慰謝料はもらえない？ 知っておきたい例外

原則として、怪我がない場合は慰謝料は認められません。しかし、以下の様なケースでは、慰謝料が認められる可能性があります。

1. 同乗者に怪我人がいる場合: 運転者本人に怪我はなくても、同乗者に怪我人がいる場合は、慰謝料請求が認められる可能性があります。これは、事故の衝撃によって精神的苦痛を受けたことが認められる可能性があるからです。

2. ペットが怪我をした・亡くなった場合: 大切なペットが事故に巻き込まれて怪我をしたり、亡くなってしまった場合も、慰謝料が認められる可能性があります。ペットは「物」ではなく「家族」と考える人が増えている現代において、精神的苦痛は無視できないと判断されるケースが増加しています。

3. 事故の状況が特殊な場合: 例えば、加害者の飲酒運転やひき逃げなど、悪質な状況下で発生した事故の場合、慰謝料請求が認められる可能性が高まります。これは、事故の状況から精神的苦痛が大きかったと判断されるためです。

専門家への相談が重要！

交通事故の慰謝料請求は、状況によって判断が大きく変わる複雑な問題です。そのため、安易に諦めずに、まずは弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。

専門家は、事故の状況や証拠などを精査し、法律に基づいた適切なアドバイスを提供してくれます。また、交渉や訴訟を代理で行ってくれるため、依頼者の負担を軽減できます。

交通事故に遭ったら、まずは落ち着いて状況を把握し、専門家のサポートを受けるようにしましょう。