海外での医療費は控除対象ですか？

海外での医療費は控除対象になるのか

海外で医療費を支払った場合、日本の医療費控除の対象となります。国内で支払った医療費と同等に扱われ、領収書などの証明があれば、確定申告時に必要書類を添付して申請することで、税金の還付を受けることができます。

控除対象となる医療費

海外で控除対象となる医療費は、国内の医療費控除の対象となる医療費とほぼ同様です。具体的には、以下の費用が含まれます。

• 入院費
• 医師の診察料
• 処方薬代
• 手術代
• 治療費
• 検査料
• 治療器の購入代

控除額の上限

医療費控除の上限額は、納税者の所得や家族構成によって異なります。2023年分（2024年申告分）の控除額の上限は、以下の通りです。

• 所得が200万円以下：10万円
• 所得が200万円超500万円以下：5万円
• 所得が500万円超：2万円

ただし、年間の医療費が10万円を超える場合、10万円を超えた部分については所得制限なく、全額が控除の対象となります。

必要な書類

海外で医療費を支払った場合、医療費控除を申請するには以下の書類が必要です。

• 領収書など医療費を支払ったことを証明する書類
• 明細書（領収書に明細が記載されていない場合）
• 海外送金をした場合は、送金証明書
• パスポートのコピー

申請方法

医療費控除の申請は、確定申告時に「医療費控除の申告書」を提出すればできます。確定申告書は、国税庁のホームページからダウンロードできます。

注意事項

海外で支払った医療費を医療費控除で申請する際には、以下の点に注意が必要です。

• 控除の対象となる医療費には、保険金で賄われた部分は含まれません。
• 控除を受けるには、医療費を支払った年の確定申告が必要です。
• 医療費控除の申請に不備があると、還付が遅れたり、控除が認められない場合があります。

海外での医療費も日本の医療費控除の対象となるため、適切に申請することで税金の還付を受けることができます。ただし、控除額の上限や必要な書類など、国内の医療費控除とは異なる点があるため、国税庁のホームページなどで最新情報を確認することをお勧めします。