デパスを止めたいのですが、どうすればいいですか？

デパスからの解放：安全な減薬と、その先の穏やかな日々へ

デパスは、その即効性から多くの人が頼りにする薬ですが、同時に「依存性」という大きな課題を抱えています。漫然と服用を続けるのではなく、「いつかは手放したい」と考えるのは、決して不自然なことではありません。しかし、自己判断での急な中止は、予期せぬ離脱症状を引き起こし、かえって状況を悪化させる可能性があります。この記事では、デパスからの安全な離脱を目指すための具体的なステップと、その過程で大切な心構えについて解説します。

最も大切なこと：医師との信頼関係を築く

まず、大前提として、デパスの中止は必ず医師に相談してください。インターネットの情報や個人の経験談は参考になりますが、あなたの身体の状態、デパスを服用している理由、他の薬との併用状況などは、一人ひとり異なります。医師は、あなたの状況を総合的に判断し、最適な減薬プランを立ててくれます。

「相談しても、なかなか減薬させてくれない…」と感じる場合は、遠慮せずに、減薬への希望を具体的に伝えましょう。なぜ減薬したいのか、どのような不安があるのかを正直に打ち明けることで、医師もより親身に対応してくれるはずです。セカンドオピニオンを検討することも、選択肢の一つです。

減薬の具体的な進め方：焦らず、ゆっくりと

医師の指導のもと、減薬は段階的に進められます。具体的な方法は、以下のものが考えられます。

• 少量ずつの減薬: 例えば、現在の服用量の1/4、あるいは1/8ずつ、徐々に減らしていく方法です。
• 服用間隔を長くする: 例えば、毎日服用していたものを、1日おき、2日おき…と間隔を空けていく方法です。
• 他剤への段階的な置き換え: デパスの代わりに、より作用時間の長い抗不安薬や、依存性の低い薬を併用しながら、デパスを徐々に減らしていく方法です。

どの方法が適しているかは、個人の状態によって異なります。医師とよく相談し、自分に合った減薬プランを選びましょう。

減薬中の注意点：症状の変化に敏感になる

減薬中は、離脱症状が現れる可能性があります。代表的な症状としては、不安感の増大、不眠、イライラ、発汗、吐き気、頭痛などがあります。これらの症状が現れた場合は、自己判断で薬を増やしたりせず、すぐに医師に相談してください。

離脱症状を軽減するために、以下のことを心がけましょう。

• 規則正しい生活: 睡眠時間を確保し、バランスの取れた食事を摂るようにしましょう。
• 適度な運動: ウォーキングや軽いストレッチなど、無理のない範囲で体を動かすと、気分転換になります。
• リラックスできる時間を作る: 音楽を聴いたり、読書をしたり、アロマを焚いたりするなど、自分がリラックスできる時間を作りましょう。
• 周囲のサポート: 家族や友人など、信頼できる人に相談することも大切です。

減薬成功の鍵：根本的な問題への対処

デパスは、あくまで症状を一時的に緩和する薬です。根本的な問題を解決しなければ、減薬後に再び症状が悪化する可能性があります。カウンセリングを受けたり、生活習慣を見直したりするなど、根本的な問題に対処することも重要です。

デパスからの卒業、そして穏やかな日々へ

デパスからの離脱は、決して簡単な道のりではありません。しかし、医師との信頼関係を築き、焦らず、ゆっくりと減薬を進めていくことで、必ず乗り越えられます。そして、その先には、薬に頼らない、穏やかな日々が待っています。

この記事が、あなたの減薬の成功の一助となれば幸いです。